小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

先天性皮膚洞

椎骨のイラスト

先天性皮膚洞

おしりのエクボ(ディンプル)が深い場合、先天性皮膚洞の可能性があります。頻度は2500人に1人で深さがくも膜下空まで進展していると髄膜炎の原因となることもあります。深さだけでなく、潜在性二分脊椎症の合併がないかが重要となります。潜在性二分脊椎症は髄膜瘤などの表在から明らかな症状がない二分脊椎症のことを指します。

潜在性二分脊椎症の約80%に腰背部正中の皮膚病変を認めたという報告もあり、逆に腰背部皮膚病変のうち約26%に潜在性二分脊椎症を認めたという報告があります。

 

お尻の上のえくぼが深い場合

膀胱直腸障害、両下肢運動障害、下肢感覚障害症状がある場合はMRI検査を行い、手術が行われます。症状がない場合も、単純レントゲンで脊椎病変がある場合や超音波検査で脊椎との交通を認める場合はMRI検査を行い場合もあります。MRI検査は沈静によるリスクがある検査ですので、症状がない場合は超音波検査に留め、1~2歳でMRI検査を行うこともあります。

 

手術適応

先天性皮膚洞の手術適応は脊椎管との交通の有無が重要です。脊椎管との交通があるものは症状の有無や年齢関係なく早急な手術が必要です。症状がある場合も原則として手術適応となります。一方で脊椎管との交通がないものは成長とともに陥没が改善するため原則として経過観察が可能です。