小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

大人でかかると怖い予防接種の感染症

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大人でかかると怖い予防接種の感染症

 

・麻疹

子どもでは、1歳と小学校入学前に受けるMRワクチンで予防します。空気感染することでも知られ、現在でも数年に1回流行することも知られている感染症です。

ワクチン未接種の場合がウイルスに感染すると高い確率で発症します。肺炎や脳炎が30%で起こり、亡くなる場合もあります。1990年4月以降に生まれた方は原則として2回の予防接種を受けていますが、それ以前に生まれた方は1回しか受けていない可能性もあります。予防接種を1回しかしていない方は感染リスクが高いため、2回目の予防接種が勧められます。また、妊娠中に麻疹に感染すると妊婦本人と胎児の命にも関わりますので、家族皆で予防する必要があります。

もしも麻疹患者と接触した場合は接種から72時間以内の予防接種で発症できる可能性があります。接触した場合は医療機関や保健所にご相談してください。

 

麻疹に関しての詳細は↓

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・風疹

麻疹と同じくMRワクチンで予防する感染症です。日本では昔、中学生の女子だけに風疹ワクチンを接種していた時期があるため、昭和37年から昭和54年生まれの男性は2022年3月31日までの期間限定で、風疹抗体保有率の低い世代の男性に無料でMRワクチンの追加接種ができます。妊婦中に風疹ウイルスに感染すると先天性風疹症候群のリスクが高くなります。先天性風疹症候群は眼や耳や心臓などに障害が起こる病気です。妊娠前に家族で予防する必要があります。

 

風疹に関しての詳細は↓

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・水痘

水痘は1歳から2歳の間に2回接種する予防接種です。麻疹と同様に空気感染する感染力が強い感染症です。水痘は大人で感染すると肺炎など重症化することが知られています。妊婦が水痘にかかると本人だけでなく、流産や胎児にも影響が出る可能性があります。先天性水痘症候群は四肢の低形成などがおこります。妊娠中に水痘の予防接種はできないため、水痘の予防接種歴がない方は妊娠前に予防接種を行う必要があります。

 

水痘に関しての詳細は↓

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・流行性耳下腺炎(おたふく風邪)

おたふく風邪は子どもの病気と思われがちですが、免疫が不十分な大人でも感染することがあります。思春期以降に感染すると感音性難聴や精巣炎、卵巣炎を合併する頻度が高くなるため注意が必要です。予防接種任意接種であるため、予防接種の接種率も高くありません。かかっていない場合は接種することがおすすめです。

 

おたふく風邪に関しての詳細は↓

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・B型肝炎

B型肝炎は1歳までに3回接種する予防接種です。 3歳以下の感染では、キャリアとなり持続感染します。思春期以降に感染すると急性肝炎が起こります。さらに、稀に劇症肝炎となることもあり、慢性肝炎となると肝硬変や肝臓がんを発症する場合もあります。B型肝炎は、患者の体液から感染がおこります。性行為や血液などを介して感染します。

 

B型肝炎に関しての詳細は↓

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・百日咳

百日咳は定期接種を1歳半までに4回接種し、6歳で追加接種(任意接種)、11歳で3種混合(任意接種)を追加することが推奨されています。思春期以降にかかった場合は比較的軽症であることが多いですが、その病名の通り、長い期間咳が止まらなくなることがあります。また、1歳以下の子どもに感染すると、重症化し命にかかわる病気となる場合があります。

 

百日咳に関しての詳細は↓

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・日本脳炎

日本脳炎は豚の血液を吸った蚊を媒介する感染症で、近年日本では大きな流行はないです。しかし、アジアではみられる感染症のひとつです。1995年から2007年生まれで4回の接種を受けていない場合は、20歳までは定期接種として受けることができます。

 

日本脳炎に関しての詳細は↓

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・破傷風

破傷風は1歳半までに4回接種し、6歳で追加接種(任意接種)、11歳で2種混合を追加する感染症です。この感染症は1968年から定期接種となったため、それ以前に生まれた方は破傷風ワクチンで予防する必要があります。

 

破傷風に関しての詳細は↓

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・帯状疱疹

帯状疱疹は、水痘にかかった後に神経節細胞に潜伏していたウイルスが再活性化することで起こる疾患です。帯状疱疹から子どもや妊婦などに水痘を写す可能性があります。帯状疱疹の予防接種もあるため、予防することも可能です。