小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

食中毒

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食中毒とは

食中毒とは有害物に汚染された飲食物を摂取することで急激な中毒症状や急性感染症状が起こる総称です。有害物はウイルス、細菌、細菌産生毒素、自然毒、化学物質など様々です。

 

種類

①細菌性食中毒

・感染型 

サルモネラ、ビブリオ、病原性大腸菌、ウエルシュ菌、カンピロバクター族、赤痢菌、セレウス菌など

・毒素型

黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌

②ウイルス性食中毒

食品を介してノロ・ロタ・アデノ・エコー・アストロウイルスの胃腸炎

③自然毒

動物性(ふぐ、つぶ貝)と植物性食中毒(ソラニン、キノコ、トリカブト)など

④化学性食中毒

食品添加物(ニコチン酸)や飲食用器具由来物(スズ、カドミウム、水銀)など

 

症状

それぞれの食中毒によって症状は異なります。感染型の食中毒では下痢・腹痛・血便・発熱などの症状が合併します。毒素型は一般的には最初に嘔吐症状が出現することが多いです。ボツリヌス毒素では嚥下困難や便秘、視力低下、四肢麻痺などの特殊な症状が出現します。ウイルス性食中毒では、嘔吐・下痢症状が出現します。動物性と植物性食中毒は毒素の種類と接種量により症状が異なります。

 

診断・治療

診断で大切になるのは問診です。便培養や血液検査や迅速検査が参考となることもありますが、いつどのような物を食べたか、同じような症状の身近な人がいるかどうか、が大切になります。治療の基本は対症療法になります。下痢・嘔吐に伴う脱水に対しては補液で治療を行います。必要に応じて抗生剤の内服を行うこともあります。

 

ご家族の方へ

食中毒は頻度は高くないですが、症状が強烈で、判断が遅れると入院加療が必要になることもある疾患です。「菌を食べ物につけない」食器洗浄や手洗いをよくする「菌を増やさない」速やかに調理し、常温で放置しない「殺菌する」十分に加熱し、調理器具は消毒することが大切です。