小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

クラミジア感染症

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クラミジア感染症とは

クラミジアというと大人の性感染症をイメージされることが多いかもしれません。クラミジア感染症の原因は大きく分けて3つあり、子どもにおいての感染症としても重要です。

 

種類

・C.trachomatis(クラミジア.トラコマティス)

大人においての性感染症の原因ですが、子どもにおいては産道感染による結膜炎や肺炎の原因となります。生後1週間程度に結膜炎を起こし、生後2,3か月で肺炎を発症することが多いです。

・C.pneumoniae(クラミジア.ニューモニエ)

人から人へ感染する呼吸器感染症です。肺炎や気管支炎や副鼻腔炎などの原因になります。高熱の原因となることは少ないですが、慢性的に咳嗽が続くことが多いです。

・C.psittaci(クラミジア.シタッシ)

いわゆるオウム病です。呼吸器症状を伴う肺炎型と髄膜炎や脳炎や心筋炎を起こす全身型が存在します。インコ、オウム、鳩などから人への感染と考えられています。

 

診断・治療

・C. trachomatisの診断は感染局所からの検出と抗体検査などで行います。また、抗原検査やPCR検査でも行うことが可能です。産道感染の場合はIgGは移行抗体となるため、IgAやIgM陽性の場合は診断が確定されます。

・C. Pneumoniaeの診断は血液の抗体で行うことが多いです。もちろん肺炎などのレントゲン所見も重要な診断のポイントとなります

・オウム病の診断は難しいことが多いです。疑った場合には血清抗体検査を行う場合があります。

 治療はいずれにおいてもマクロライド系抗生物質が一般的となります。いずれも10日間から14日間と長期間投与を行い治療します。

 

ご家族の方へ

クラミジア感染症は実は子どもでもみられる感染症の一つです。特にC. pneumoniaeは慢性咳嗽の原因のひとつです。咳嗽症状が長引く場合には小児科に一度ご相談ください。