小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

思春期早発症

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思春期早発症

思春期早発症とは、何等かの原因で二次性徴が早期に出現し、その結果身体的、精神的発達に問題が起こる疾患です。

 

症状

・早期に体が完成するために、一時的に身長が伸びた後、小柄のままで止まる。

・幼い年齢で乳房・陰毛・月経が出現するため、本人や周囲がとまどい、心理社会的問題となり得る。

・まれではあるが、脳に思春期をすすめてしまう原因がないか確認する必要があります。

 

診断の手引き

①男児の場合

・9歳未満で精巣・陰茎・陰嚢などの明らかな発育が起こる

・10歳未満で陰毛発生をみる

・11歳未満でわき毛、ひげの発生や声変わりが起こる

②女児の場合

・7歳6か月までに乳房がふくらみ始める

・8歳までに陰毛、わき毛が生える

・10歳6か月までに生理が始まる

<参考になる所見>

・身長が標準身長の2.0SD以上、または2年以上に渡り身長速度が標準の1.5SD以上

・骨成熟が促進している場合(暦年齢より2歳6か月すすんでいる)

 

検査

思春期早発症が疑われた場合、頭部MRIや負荷試験などを行い、原因が中枢性思春期早発症であるのか、仮性思春期早発症であるのか、検査を行います。

 

治療

特発性中枢性思春期早発症では、LH-RHアナログという薬を4週間に1度投与します。また、脳腫瘍など他に原因がある場合には、原疾患の治療を行います。ホルモン治療に関しては、治療開始時期や終了時期の判断が難しいため、専門医が経過を診る必要があります。

 

ご家族の方へ

思春期早発症は受診することもためらいがちな症状だと思います。心配に感じた際は小児科にご相談ください。