小児科医による子どもの病気解説

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リンパ節腫大

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リンパ節腫大

頭の後ろや首の後ろにコロコロがあるというのは、小児科の受診理由でも珍しくありません。その大半は後頚部リンパ節腫大です。小児期は主に1㎝以内のリンパ節は正常であることが多いです。一般的には、有痛性の場合は感染症に伴う炎症性疾患が多く、無痛性は悪性リンパ腫や白血病などの腫瘍性疾患が多いと言われています。今回はリンパ節腫大の部位ごとに解説をします。

 

頸部リンパ節腫大

①多発性腫脹

小児期で一番頻度が高いリンパ節腫大です。両側頸部に痛みを伴うリンパ節がいくつも腫大します。感染に伴う反応が多く、伝染性単核球症や化膿性扁桃炎が鑑別に挙がります。無痛性の場合は白血病なども考慮し、血液検査を行います。

伝染性単核球症について詳細は下記↓

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特徴的な肝脾腫や発疹、発熱を伴う場合は風疹の可能性もあるため、血液検査を行います。

風疹について詳細は下記↓

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②孤発性腫脹

悪性リンパ腫では発熱を伴う場合とそうでない場合があります。急速に増大するリンパ節腫大の場合には注意が必要です。

化膿性リンパ節炎は黄色ブドウ球菌によることがほとんどです。局所の発赤や疼痛が強いのが特徴的です。

亜急性壊死性リンパ節炎は、白血球の減少を伴うリンパ節腫大が特徴的です。診断のために穿刺を行う場合もあります。

川崎病も孤発性のリンパ節腫大となります。不定形発疹や四肢末端の症状、眼球結膜の充血など他症状が出現していないか確認する必要があります。

川崎病について詳細は下記↓

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他にも、猫ひっかき病、結核性リンパ節炎などの疾患が鑑別となります。

 

腋窩リンパ節腫大

乳児では以外にもBCGリンパ節炎が認められることがあります。BCG接種後数週間以内に、BCG接種側の液化に認められます。これは治療をする必要がないので、経過観察で十分とされています。

BCGの予防接種については下記↓

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鼠径、腹部リンパ節腫大

小児では悪性リンパ節、猫ひっかき病、亜急性壊死性リンパ節炎などが報告されているため慎重に経過観察します。