臍肉芽腫
臍肉芽腫は、おへそが脱落した後に臍に残る腫瘤です。原因は三つ考えられます。一つ目は、臍帯(へその緒)が完全に脱落せずに残った臍帯由来の一部です。二つ目は、腸管の組織由来の臍ポリープ(卵黄腸管遺残)です。三つ目は、尿膜管遺残です。じくじくしたり、悪臭がしたり、出血をすることがあります。
治療
・肉芽が大きい場合
根本で結紮をし乾燥させることがあります。基本的には小児外科で診ていただくことがおすすめです。
・肉芽が小さい場合
硝酸銀で週1回おへそを焼く場合と、ステロイド外用軟膏(リンデロンVなど)を1日2回、2週間塗る方法があります。おおよそ1週間で退縮し、2週間でよくなるとされています。
臍出血
臍出血はへその緒が取れた後にしばらく少量の出血をする状態です。数日で自然に収まることが多いですが、臍から細菌感染が起こると臍全体が赤く腫れあがることなどもあります。
治療
風呂に入った後に消毒をしてガーゼをしておくことで自然によくなることがほとんどです。臍周辺が赤くなってきた場合は早めに小児科に受診をしてください。
また、おへそに血の塊ができた場合は乾燥すると自然に剥がれ落ちますので、放っておいて大丈夫です。
臍ヘルニアに関しては↓
ご家族の方へ
おへそのトラブルは小児科でよく相談をうける内容です。生まれた産婦人科や小児科でお早目に相談することをおすすめします。