子どもの水難事故
子どもの「不慮の事故死」は死因の中で頻度が高いことが知られています。特に子どもの溺水は、1~4歳では交通事故、窒息についで第三位であり、5~14歳では自動車事故に次いで第二位であることが知られています。最近ではプールやレジャー施設での水との関わりが増えているため、正しい知識を手に入れることが大切です。
溺水とは
溺水は「水が入り込むこと、もしくは水にひたされることで窒息をきたした状態」のことを呼びます。気道に淡水や海水が入ることで、身体の酸素が不足し、生命の危険がある状態です。
溺水が起こる時
大切なことは、子どもが溺れる時は一瞬であることを知っておくことです。映画などでは、水面でバシャバシャ暴れた後に沈んでいくような描写がありますが、現実では目を離した数秒の間に静かに沈みます。
溺水の特徴4つ
・呼吸に精一杯で声を出すことができない
・手や腕を振って助けを求める余裕はない
・姿勢は上下直立した状態となる
・子どもは自分が溺れていることを認識できない
溺水を予防するために
<自宅>
・自宅では1人で浴槽に近づかせない。
・毎日湯船の水を流しておく
・子どもと大人で一緒に入浴する。
・大人が目をつぶっている時は、子どもと話をする
・浴槽の蓋は思いものを使用する。
・足入れ浮き輪や首浮き輪の使用を避ける。
<外出先>
・1人(子どもだけ)で水のある場所に行かない。
・水の中に入っている時は絶対に目を離さない。
ご家族の方へ
溺水は病院に搬送されても救命できないことが少なくありません。予防するためにできることを自宅や外出先で行いましょう。