小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

子どもの高脂血症

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高脂血症とは

高脂血症は血中の脂質が高値となる疾患です。特別な疾患がなく、原因が不明なものや遺伝性のものを原発性高脂血症といいます。また、腎臓、肝臓、内分泌疾患が原因で高脂血症となる場合を2次性高脂血症といいます。

子どもでは成人に比較し家族性高脂血症の頻度が高いことが知られています。

 

子どもの高脂血症の診断

診断には血液検査を行います。TC、TG、HDL、LDLを測定することで診断します。

・TC(トータルコレステロール)

境界値 190~219 mg/dl, 高値 220mg/dl以上

・LDL-C(LDLコレステロール)

境界値 110~139mg/dl, 高値 140mg/dl以上

・TG(トリグリセリド)

高値 140mg/dl以上

・HDL-C(HDLコレステロール)

低値 40mg/dl以下

 

原発性高脂血症の分類

特別な疾患がない原発性高脂血症をさらに分類することができます。

・原発性高カイロミクロン血症

・原発性高コレステロール血症

・内因性高トリグリセリド血症

・家族性Ⅲ型高脂血症

・原発性高HDLコレステロール血症

 

治療

 10歳以降ではLDLが190mg/dl、または160mg/dl以上で若年性冠疾患の家族歴がある場合は積極的に治療が必要と考えられています。原発性高脂血症の治療は、食事療法と薬物療法が基本となります。2次性高脂血症の場合は、原疾患の治療を行い、改善が得られない場合には同様に食事療法と薬物療法が必要となります。食事療法としては脂肪エネルギー比率が30%以下で一日のコレステロール接種量が300mg以下であることが推奨されています。

 

ご家族の方へ

家族性高脂血症は比較的みられることが多い疾患の一つです。高脂血症は必ずしも肥満に伴うわけではないため、ご家族が家族性の高脂血症と診断されている場合は血液検査をお勧めいたします。