小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

心因性頻尿

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心因性頻尿とは

頻尿は、尿路感染症、糖尿病、尿崩症などの病気が原因でおこることもあります。尿検査や血液検査などを行い異常がみられないものは、心因性頻尿(過敏性膀胱や神経性頻尿とも呼びます)が原因の一つとして考えられます。

 

子どもの尿回数

子どもの排尿回数は成長とともに少しずつ少なくなってきます。

1~2歳:2時間おきで8~12回

3~4歳:3時間おきで5~9回

4歳以上:3~6時間おきで4~8回

4歳以上でも10回以上トイレに行ったり、トイレの間隔が2時間空かない場合は「頻尿」を疑います。

 

心因性頻尿の特徴

心因性頻尿は、ストレスによって心理的緊張が強くなり尿意を催すものです。例えば、試験の前に尿意を感じやすくなることは、子どもででみられますが、大抵は短期間で症状がなくなることが多く、病的とはみなされません。しかし、同様に心理的な緊張が長期間持続する場合には頻尿が続き、排尿に対する不安とともに自信がなくなり、症状が長期化してしまうことがあります。このような場合には特別な対処が必要です。

 

心因性頻尿の対処法

一番の治療法は、排尿への意識が集中しすぎないようにすることです。例えば、あらかじめいつでもトイレに行ってよい事を学校の先生と話をしておくことで「トイレにいつ行ってもよい」という安心感を感じることができます。また、本人が夢中になって取り組むことができる遊びやスポーツがあれば、それを勧めるのも頻尿改善に役立ちます。

特に、トイレに何度も行くことを非難したり、尿を我慢させることは治療の逆効果となるので注意が必要です。

 

ご家族の方へ

まず小児科などに受診して、尿検査や血液検査を受け、器質的な問題がないことを確認することが大切です。もし心因性頻尿と診断された場合は、焦らずゆっくり時間をかけて治療をしましょう。ほとんどが自然に改善する病気のひとつです。