小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

レントゲンやCT検査の被ばく量

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レントゲンやCT検査の被ばく量について

レントゲンやCT検査は放射線を使用して行う検査です。特に子どもや妊婦さんでは被曝量が気になる方も多いのではないでしょうか。気になる被ばく量と被ばくによっておこる病気に関して記載します。

 

被ばく量に関して

・宇宙から届く放射線 0.3mSv/年

・東京とニューヨーク往復 0.1mSv

・レントゲン検査 0.06mSv (頭部1.5mGy、胸部0.07mGy、腹部2.6mGy)

・胸部CT検査1回 2.4~12mSv (乳腺に対し 21mGy)

(Sv:放射線が人体に及ぼす影響を含めた線量の単位)

(Gy:物質がどれだけ放射線のエネルギーを吸収したかを表す吸収線量の単位)

 

子どもや妊婦に対してのレントゲン検査

子どもは成人よりも放射線への感受性が高いことは知られています。しかし、子どもは体が小さいため、レントゲン検査に必要な線量も少なくてすみます。

妊婦の被ばくに関しては100mGy以下であれば問題ないといわれています。

しかし、原則として検査前に確認を行い、妊娠している可能性がある場合はメリット・デメリットを考えて慎重に行われます。

 

被ばくによる病気の可能性

・精巣

150mGyで一時的不妊、3500mGy以上で永久不妊となる可能性

・卵巣

650mGyで一時的不妊、2500mGy以上で永久不妊となる可能性

・脊髄

500mGyで造血機能低下となる可能性

・水晶体

500mGy以上で水晶体の混濁、5000mGy以上で白内障となる可能性

・胎児

100mGy以上で胎児奇形、5000mGy以上で重度発達遅滞となる可能性

 

ご家族の方へ

検査の被ばくの影響は比較的小さいことはご理解いただけたでしょうか。当然、被ばく量が小さいからといって無駄に検査をすることはありません。子どもにとって必要な検査はできるだけ最小限にこころがけています。ご心配に感じた場合は遠慮なくご相談ください。