小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

じんましん

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じんましんとは

じんましんは「蕁麻疹」と漢字で書き、大小不同のかゆみのあり赤い膨疹が地図上に広がる特徴があります。数十分から数時間以内に消失するのが通常ですが、再出現することも珍しくありません。

 

蕁麻疹の種類

・急性蕁麻疹

毎日のように繰り返し症状が現れる蕁麻疹のうち、発症して1か月以内の発疹。細菌やウイルス感染が原因となっていることが多い。

・慢性蕁麻疹

毎日のように繰り返し症状が現れる蕁麻疹で、発症して1か月以上経過した発疹。原因が特定できないことも多いです。

・物理性蕁麻疹

こすったり、圧迫したり、寒冷、温熱、日光、振動といった物理刺激により発疹ができます。

・コリン性蕁麻疹

入浴や運動などで汗をかくと現れる蕁麻疹。一つ一つの膨疹が小さく、小児から若い成人に多い。

・アレルギー性蕁麻疹

食べ物や薬剤、昆虫に含まれる特定物質に反応して起こる発疹。

・イントレランス

アスピリンなどの非ステロイド系消炎鎮痛薬、色素、造影剤などによる発疹。

・血管性浮腫

唇やまぶたなどが突然腫れあがり、2,3日かかり消える。痒みがなく、遺伝性の場合もある。

 

診断・治療

蕁麻疹の診断は、問診と視診によってほぼ行うことができます。明らかな原因がある場合は、血液検査などを行うこともあります。

蕁麻疹の治療は、できるだけ原因・悪化因子を探し、それを避けることです。次に、薬による治療を行います。アレルギー性の発疹に関しては、抗アレルギー薬の内服や注射薬を使用します。実は、外用薬は少し掻痒感を軽減するだけで、大きな効果がないといわれています。ストレスや疲労は蕁麻疹の悪化因子ですので、規則正しい生活を送ることも治療上大切になります。

 

ご家族の方へ

蕁麻疹は、原因がはっきりしないことが多く、繰り返すことが多い疾患のひとつです。慢性蕁麻疹の場合、数年にわたり症状がでることも多いです。長期にわたり薬をのみつづけ、症状をコントロールしていると刺激に対する過敏性も徐々に低下し、内服を中止できることが多いです。

ゆっくり時間をかけて治療することが大切です。