小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

子どもの肥満

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子どもの肥満とは

成人の肥満はBMI(Body mass index)が25以上のものを肥満と考えます。子どもでは、年齢別、性別、慎重別の標準体重を算出して、これに基づいて肥満の診断をすることが一般的です。肥満度は標準体重より何%上回っているかを示す指数で、幼児期で15%、学童期では20%以内が正常です。30%以上上回る場合は中等度、50%以上は高度肥満とされます。

(例えば、5歳3か月の女児が25kgでだった場合、標準体重は18kgですので、肥満度は38%で中等度の肥満となります。)

標準体重を調べる際は下記サイトをご参照ください↓

jspe.umin.jp

 

症状

・治療が必要となる医学的問題

高血圧、睡眠時無呼吸など換気障害、2型糖尿病、耐糖能障害、内臓脂肪増加

・肥満関連の代謝異常

肝機能障害、高インスリン血症、高コレステロール血症、高中性脂肪血症、低HDL血症、黒色表皮症、高尿酸血症

 

原因

ステロイドなどの薬剤のものや病気に伴う肥満を除き、原因は4つ考えられます。

①遺伝性疾患:レプチンなどの肥満遺伝子の存在。多数の報告がある。

②家庭環境:食事量が多い、晩御飯が遅い、油物が多い。間食が多い。

③社会環境:運動不足、簡単に食べ物を購入できる。

④学校生活:早食い、休み時間に体を動かさない。

これらの原因から、過剰に接種したエネルギーが脂肪となって蓄積します。

 

治療

・食事療法

一日3食、30食品を目標、最低30回はよく噛む、おかずは個人盛り、時にはたくさん食べても構わないです。

・運動療法

脂肪を減らし、筋肉量を増やす効果があります。また、交感神経を刺激して気分が高揚します。有酸素運動で30分程度は毎日運動することが望まれます。

・生活療法

早寝・早起きを心がけ、自分のことは自分で行う習慣をつけることも大切です。

 

ご家族の方へ

肥満の治療は、

①自分で体重を管理する習慣

②環境整備

③自分で達成度を評価する習慣

④肥満に対する知識を得て意識改革することが大切です。

とても時間がかかり、家族だけではうまくいかない場合が多いです。お近くの小児科にご相談ください。