小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

月経異常

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月経異常とは

月経は「通常約1か月の周期で起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血」です。個人差はありますが、周期、持続日数、量など正常範囲にない場合を月経異常と呼びます。

 

異常の種類

①無月経

原発性無月経:18歳までに初経が発来しない場合です。生殖器の形態異常、性分化異常、内分泌異常を疑い、採血や超音波などの検査を行います。

続発性無月経:初経発来後に再び無月経となった場合です。摂食障害や過度なスポーツなどを原因とする場合が多いです。

②月経異常

成人の月経周期は通常21日~35日、月経持続は3~8日間、量は通常150ml程度です。思春期では月経周期は不規則になりがちであり、量の判断も難しいです。過多月経の原因は成人と異なり、子宮筋腫や腫瘍である可能性は低いですが、性ホルモン異常症あんどの可能性を考慮する必要があります。

③不正性器出血(機能性出血)

思春期は生殖器能が成熟に至るまでの時期であり、不正性器出血は時折みられる。初経開始後は、病気・ストレスなどによる無排卵周期に伴う増殖内膜の不完全な剥離が起こるため、月経不順となります。摂食障害、体重変動、運動、ストレス、などに起因することが多いです。

 

治療

①過多月経

非ステロイド性抗炎症薬(カロナールやイブプロフェン)は子宮内膜のプロスタグランジン合成を阻害し、月経血量を減少させ痛みを緩和します。抗プラスミン薬を使う場合もあります。無排卵や黄体機能不全による過多月経の場合、酢酸クロルマジノンなどを使用します。

②不正性器出血(機能性出血)

無排卵周期いおけるエストロゲンのみの消退出血は通常より長い傾向があります。これは、プロゲステロン投与、もしくはEP合剤(エストロゲン・プロゲステロン合剤)を使用で止血することが多いです。

 

ご家族の方へ

月経は、個人差があるため母親でも理解できないことが多いようです。ご心配な場合や質問がある場合は、産婦人科や小児科でご相談ください。