小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

気胸

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気胸とは

気胸は、胸腔内に空気が貯留し、肺が虚脱した状態です。肺は呼吸するために重要な臓器ですので、呼吸苦や胸痛といった症状が起こります。気胸は外傷性気胸と自然気胸(原因が不明なもの)に分類されます。

 

症状

主に学童期の背の高い男子に頻度が高いといわれています。症状は無症状のこともあり、たまたまレントゲンを撮影した際に気づかれる場合もあります。多くは胸から背部への痛み、呼吸に一致する痛み、呼吸苦、咳嗽といった症状を伴います。

 

胸痛に関して詳しくは↓

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診断・検査

診断は、聴診および胸部レントゲンで行います。呼吸音が減弱していて、レントゲン上で肺が虚脱している場合は気胸と診断することができます。

 

治療

・肺の虚脱が10%以内の場合

特別な治療をせず、経過観察をすることが多いです。場合によっては、入院し酸素を投与することで、胸膜への吸収速度を増加させます。

・肺の虚脱が30~50%の場合

呼吸困難がある場合、また数日の経過で改善傾向がみられない場合には脱気療法の適応となります。胸の横側から管を挿入し、陰圧をかけて肺を膨らませる治療法です。

・脱気療法で改善しない場合

脱気療法を3日間行い、改善がない場合や気胸を繰り返す場合には外科的手術が行われます。最近では、胸腔鏡手術で傷跡も少なく行うことができます

 

ご家族の方へ

自然気胸は特にきっかけはなく、突然おこる病気のひとつです。呼吸に合致する胸痛や咳嗽時の胸痛などありましたら、お近くの小児科にご相談ください。