小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

睡眠障害

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睡眠障害とは

睡眠障害は、原因として精神障害、身体疾患、薬物などがない一次性睡眠障害と、原因がある二次性睡眠障害に分けられます。

さらに、睡眠の量、質、睡眠から覚醒の時間に問題がある「睡眠異常(ディスソムニア)」と、睡眠・睡眠段階・睡眠覚醒の移行に付随して起きる異常行動や生理的問題である「パラソムニア」に分けられます。

 

睡眠について

通常では、眠り始めの3時間前後で深い睡眠(ノンレム睡眠)が出現し、後半では浅い睡眠(レム睡眠)が多く出現します。どちらも人間にとって大切な時間です。

生まれたての赤ちゃんは睡眠量が多く、REM睡眠の割合が多い事が知られています。それが生後半年くらいには夜の睡眠時間が増えて日内リズムが出来てきます。このリズムの形成には脳の松果体ホルモンであるメラトニンが影響しているとされています。

 

睡眠障害の種類

①一次性睡眠障害

「睡眠異常」

・一次性不眠:入眠困難や中途覚醒の症状です。

・一次性過眠:覚醒できなかったり、昼間の眠気が強い障害です。

・ナルコレプシー:約10~20分の睡眠発作が起こり、短時間の脱力を起こすことが特徴的です。

・日内リズム睡眠障害:海外旅行などの時差や夜勤などにより起こる症状です。

「パラソムニア」

・悪夢障害:頻回に怖い夢を見て、中途覚醒する症状です。3歳から5歳に特に多く、ストレスにより起きやすくなります。

・夜驚障害:突然起き上がって、パニックで叫び声をあげたり、泣きだしたりします。通常は入眠してから3時間以内に起こることが多いです。翌朝には忘れています。

詳しくは↓

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・夢中遊行障害:睡眠中に歩行する状態です。小児のおよそ1/3程度には診られると報告されています。

 

②二次性睡眠障害

うつ状態やトラウマ反応としての不眠に注意する必要があります。その他にも、アデノイドなどの上気道閉塞に伴う睡眠時無呼吸症候群に伴う中途覚醒などもあります。

アデノイドに関して詳しくは↓

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ご家族の方へ

子どもの睡眠障害は一時的で、自然に治るものも多いです。しかし、放置したり、むやみに「寝なさい」などとしかることで親子問題や二次性のうつとなりかねません。生活習慣の改善でリズムがつかめない場合には、投薬治療なども行うことができますので、小児科にご相談ください。