小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

学習障害

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学習障害とは

学習障害は、基本的に全般的な知的発達の遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算するまはた推論する能力のうち、特定のものの習得と使用に著しい困難を示す状態のことです。また、その原因として視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの環境的な要因が直接ありません。

 

種類

・読字障害(ディスレクシア)

学習障害では一番多い症状です。読みの正確さと理解力が年齢相応より低い特徴があります。「見た文字を音にするのが苦手」という症状もあります。文字の見え方も、文字がぼやけたり、黒い塊や逆さまに見えたり、図形のように見えるなどの特徴があります。

・算数障害(ディスカリキュリア)

算数の能力が、年齢相応より著しく低い特徴があります。数字や足し算などの記号を認識することに困難があります。さらに数字を揃えて書いたり、バランスを考えることが苦手です。

・書字表出障害(ディスグラフィア)

書字能力が、年齢相応より著しく低い特徴があります。文字が書くことができないことや書いてある文字を写せない特徴があります。性格に書いているつもりでも鏡文字になってしまうことがあります。

 

症状

学習障害はADHDや自閉症などの他の発達障害を合併している場合も多く、その場合は乳幼児期に症状がみられることが多いです。こういった合併がない場合は、判断するのが小学校以降になることが多いです。

①小学校入学前

健診で言葉の遅れを指摘、折り紙が折れない、身体の使い方がぎこちない、ボタンがとめられない。

②小学生

文字が読めない、行を飛ばして読んでしまう、文字が上手くかけない、板書ができない、行やマス目からのはみだし、数が数えられない、時計が読めない、ひっ算で数字がずれる。

③中高生

小学校の漢字が読めない、長文がかけない、文章の問題や図形問題ができない。

 

 

治療

言語系の学習障害では言語聴覚士による訓練を行い、動作性の学習障害では作業療法士による訓練を行います。必要に応じて、投薬治療を行うこともあります。

一番大切なことは早期発見・早期介入することです。ご心配なことがありましたら、児童精神科および小児科にご相談ください。