小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

小児難聴 ~まさか我が子が難聴とは~

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我が家には3人の娘がいます。

先日11歳の長女が学校から1枚の紙を持って帰ってきました。

「鼻炎、難聴の疑い」・・・???

鼻炎は前々から気づいて通院・治療していましたが、11歳にしてまさかの「難聴」!?

かなり驚きました。

日常生活を何不自由なく送っている彼女ですが、実は難聴があったのか?

そういえば、たまに声が聞こえてないようなこともあったような?

それとも突然に起こったことなのか?

頭の中はカイジの「グニャー」です。

私は小児科医でありますが、自分の娘のことになるとただの心配性な親父に成り下がってしまうのだと、よく分かりました。

 

結局、耳鼻科を受診して細かい聴力検査を行ったところ、

片側感音性難聴。。

急性のものではないとは思われますが、突発性難聴の治療薬を内服して1週間後に再検査の運びとなりました。

うーん、心配です。

 

ということで、

今回は難聴に関して一般的な内容を記載します。

 

小児難聴とは

生まれつき難聴がある子どももいます。生まれつきの聴力が正常であっても、中耳炎で一時的に聴力が下がることや、おたふく風邪などで聴力が下がって元に戻らないこともあります。

人間は、言葉を話さない赤ちゃんのうちから聞いた言葉を蓄積させて、言葉が話せるようになりますので、赤ちゃんの難聴を放っておくと、言葉の発達が遅れてしまいます。

また、学童期の難聴を放っておいてしまうと、授業の細かい内容が理解できず学業成績が悪くなることもあります。

だから、難聴はできるだけ早期に発見してあげることが重要です。

 

分類

①先天性難聴

生まれた時から難聴があります。半数以上は難聴の遺伝子が原因と言われていますが、原因不明のものも多いです。生まれつき難聴のある子は1000人に1人といわれています。

②周産期異常による難聴

妊娠中に母親がサイトメガロウイルスや風疹ウイルスなどに感染し、お腹の中にいる赤ちゃんにも感染すると難聴となる場合があります。

また、未熟児や新生児仮死などで出生後に低酸素状態などがあると難聴となる場合があります。

③後天性難聴

生まれた後に何かが原因となり難聴となることです。代表的なものでは、おたふく風邪や細菌性髄膜炎、内耳毒性がある薬剤、頭部外傷、滲出性中耳炎などが挙げられます。

 

検査・治療

検査は耳鼻科で年齢に応じた検査を行います。一般的には、伝音性難聴か感音性難聴か、程度がどの程度か判断し、原因となる疾患があればそれに対しての治療を行います。

 

病院をはやく受診すべき症状

・1歳半、3歳健診で耳鼻科受診をすすめられた場合

・音への反応が乏しい、聞き返しが多い場合

・言葉が遅れている場合

・耳介の変形や奇形がある場合

・家族性難聴や遺伝性難聴が疑われる場合

・中耳炎を繰り返す場合

 

親でありながら、小児科医でありながら、私は気づくことができませんでした。情けない限りです。そして、娘もいまだに全く気付いていないようです。検診はとても大切なことだと、身をもって実感しました。

学校には、内科検診、耳鼻科検診、眼科検診、尿検査、心臓検診があります。

いずれもとても大切ですので、再検査となった場合は必ず受診しましょう。

 

最後に…鬼滅オタクとなったニコニコの娘を添えておきます。

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