小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

虫刺され

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虫刺されとは

「虫刺され」は小児科や皮膚科を受診する疾患の中で、頻度が高い疾患です。カやノミによる口器や刺針によるものだけでなく、芋虫の毒棘や昆虫の毒液など様々な種類があります。

 

虫刺されの種類

①カ

刺された直後よりかゆみと共に小さい浮腫状の紅斑ができます。当然、肌が露出しているところに発疹ができます。刺す相手には好みがあるといわれ、特定の人が刺されやすいことがあります。カは夏に多いが、気温が調節されている家の中では1年中活動することができます。

②ノミ

ヒトノミの被害はほとんどみられなくなった。しかし、ネコノミによる被害はいまだにみられる。ネコノミに刺された発疹は、ヒトノミよりも炎症が強い。

③シラミ

子どもではアタマジラミが問題となることが稀にあります。ケジラミは性感染症として現在でもみられます。

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④ダニ

山野で生活している場合、マダニやキララマダニに噛まれることがある。これらは、春~秋にみられ、吸血すると黒いホクロのような腫瘤となることがあります。この場合は虫体ごと引き抜くか、ワセリンを虫体の上に厚くのせて30分後に剥がす方法があります。

家の中ではネズミにつくイエダニや鳥につくトリサシダニなどの被害があります。ヒトに寄生するダニとしてはヒゼンダニがあります。これは疥癬であり、性感染症でもあり、高齢者施設などで発生する感染症でもあります。

⑤毛虫

毒針毛による接触性皮膚炎です。ドクガやチャドクガやモンシロドクガの幼虫により症状が出現します。

⑥ハチ、クモ、ムカデ

刺された瞬間に強い痛みが出現するのが、特徴です。強い腫脹と痛みを伴います。

 

治療

治療の基本は刺された直後に治療を開始することです。症状が軽い場合は、保湿剤とステロイド外用薬を使用することが多いです。雑菌などが入っている場合には、抗生剤を内服する場合もあります。虫刺されは、温めるとかゆみや痛みが増強するので、患部を冷やすことが大切です。予防は、虫が多い場所をさける、虫よけスプレーを使用することが重要です。