小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

ニキビ(尋常性ざ瘡)

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ニキビ(尋常性ざ瘡)とは

思春期になると男女とも男性ホルモンの分泌が活発化し、その影響をうけて皮脂の分泌が増加します。さらに、毛包の出口が狭くなるため、毛包内に皮脂がたまってしまいます。これがニキビの原因です。

 

ニキビの経過

①白ニキビ・黒ニキビ

白ニキビは閉鎖面疱と呼ばれる状態で、白く膨らんでみえます。炎症は起こっていません。角栓の下に皮脂がたまっている状態です。(図)

黒ニキビは解放面疱と呼ばれる状態で、酸化した皮脂が黒く見えている状態です。

②赤ニキビ

アクネ菌が増殖することで、炎症が起こっている状態です。その結果、赤色の丘疹が散在してみえます。痛みや熱感はありますが、膿は出てきません。

③膿んだニキビ

さらに進行すると膿んだニキビとなります。この状態は赤色の丘疹の中央に白い膿がにじみでるようになり、痛みも強くなります。

 

治療

治療はそれぞれのニキビに対して、塗薬を使用するのが一般的です。

赤ニキビや膿んだニキビに対しては抗生剤の内服と抗生剤の塗薬(ダラシンTゲルやアクアチム)を使用することが一般的です。しかし、前述した白いニキビは炎症が起こっている状態でないため、この治療は効果がありません。

白いニキビに対しては、ディフェリンゲルを使用します。この塗薬は毛穴の皮膚を薄くして、毛穴を広げる効果があり、貯まった皮脂を外に出すことができます。使いはじめの最初の2週間では皮膚の乾燥、赤みが8割の方に出現しますが、その後ほとんどの場合改善します。

漢方では、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、枝茯苓丸加苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)などが使用されます。それぞれに副作用があるため、主治医と相談する必要があります。

洗顔も大切な治療のひとつです。最低1日2回は洗顔料をよく泡立てて、手でやさしく洗い、十分な水で洗い流してください。そして清潔なタオルで水気を取った後に前述の塗薬を使用します。

甘い食べ物とニキビの因果関係は不明です。しかし、チョコレートを食べてニキビが悪化するのであれば、当然控えるようにしてください。規則正しい生活習慣と食生活を送ることが予防として大切です。