小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

低身長

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低身長とは

低身長は一般的に、成長曲線(母子手帳の後ろに記載があります。)で-2.0 SD以下を基準とするため、小児の2, 3%は低身長に該当します。-1.5 SD以下は成長率の低下と呼びます。

 

診断

問診が大切です。出生時の身長・体重や周産期異常の有無、家族歴(両親や兄弟の身長・体重、思春期の発来期)、既往歴、薬剤内服、家庭環境などに関して聴取します。両親の身長から将来の推定身長を推定する式もあります。

男児: (父の身長+母の身長+13)÷2

女児: (父の身長+母の身長-13)÷2

身長、体重、頭囲、arm span、上節下節比、座高の測定、顔貌や側弯の異常のチェックなど全身の診察を行います。

検査では両手のレントゲンを撮影し、骨年齢を評価します。さらに血液検査で内分泌検査を行います。遺伝性疾患を疑う場合は、染色体検査などを行うこともあります。代表的な原因は表に記します。

 

原因

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治療

原因の疾患の治療が重要です。成長ホルモン分泌不全性低身長症、Turner症候群、軟骨異栄養症、慢性腎不全、Prader-Willi症候群に対しては、成長ホルモン治療が行われています。適応となる疾患が限られている点で注意が必要です。

この治療法は、毎日ご自宅で皮下注射を行う治療です。この治療をうけるためには、入院して負荷試験やレントゲンなど検査を行う必要があります。小児慢性特定疾患の対応疾患であるため、認可されれば20歳到達まで原則治療費はかかりません。

 

ご家族の方へ

子どもの低身長が気になる場合は、「子どもの低身長を考える成長相談室」などでまず身長のチェックをおすすめします。

ghw.pfizer.co.jp

 

また、母子手帳の成長曲線などを記載し、小児科に相談することもおすすめです。