小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

O脚とX脚、内股歩行と外股歩行

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O脚とX脚とは

O脚はつま先とかかとを揃えて立った際に、両膝の間が開く状態です。X脚は逆に両膝をつけても両足首をつけることができない状態です。X脚は特に転びやすい特徴があります。

正常の足の発達では2歳ころまではO脚傾向があり、その後X脚傾向が出現し、小学校入学程度で、大人と近いアライメントになります。ですので、1歳6か月検診ではO脚、3歳時検診では時々X脚の子どもを診ることが多いです。

 

病的なO脚とX脚

病的なO脚は、内側のくるぶし(内踝)をつけて立った際に、膝の間が6㎝以上あいている場合に疑います。病的なX脚は、膝をつけて立たせたときに下肢の間が6㎝以上あいている場合に疑います。また、片側性である場合も病的なものを疑います。

病的な脚の変形の原因として、靭帯の異常、大腿骨や脛骨の形態以上(くる病やBlount病)、外傷後の変形が挙げられます。病的なものを疑う場合は、血液検査やレントゲン、CTなどを行う場合があります。

 

内股歩行と外股歩行

歩行障害の代表的なものとして、うちわ歩行(内股歩行)とそとわ歩行(外股歩行)があります。

うちわ歩行は幼児の1/3にみられ、それ自体は病的ではありません。しかし、脳性まひの場合、爪先歩行を伴う内股歩行をする場合があります。

うちわ歩行であっても、大腿部から内側にねじれている場合は自然によくなる場合が多いです。テレビなどをみる際に、女の子座りをさせず、椅子やソファーに座らせるようにこころがけましょう。あぐらをかくこともよいため、バレエや空手などを習い事にするのもお勧めです。下腿部から内側にねじれている場合は、自然に改善することは少ないです。

そとわ歩行はいわゆる「がに股歩き」です。うちわ歩行と違い、問題になることはほとんどありませんが、稀に股関節の病気が隠れている場合があります。

 

ご家族の方へ

生理的なO脚やX脚は成長と共に改善することが多いです。病的なO脚やX脚は成長しても改善しないことがほとんどです。歩行障害は自然に改善することが多いですが、心配な点があれば、小児科や整形外科に御相談ください。