小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

子どもの包茎

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包茎とは

陰茎の周りに包皮が被っている状態を包茎といいます。男の子のちんちんの包茎に関しては、お母さんもどうすればよいか頭を悩ませる問題の一つだと思います。

 

年齢による変化

新生児期では陰茎包皮と亀頭の上皮がくっついているため(癒着)、亀頭の先端は見えない場合がほとんどです。この癒着は、陰茎の成長と断続的な勃起に伴い自然と剥離していきますが、10歳を過ぎても一部が癒着していることもよくあります。包皮が反転できない陰茎は成長と共に減少していきます。

陰茎と包皮の間には、恥垢という白色のチーズ状の塊がありますが、これは無菌であり、無理にとる必要はありません。むしろ無理にとることで、亀頭包皮炎という感染症をおこすことがあります。

 

包茎の種類

・真性包茎

包皮口がピンホール状で勃起時も陰茎を全く露出できない状態です。悪臭の原因となる場合はありますが、原則として不妊の原因とはなりません。

・嵌頓包茎

包皮口が狭い状態で無理やりに包皮を反転させて、亀頭を包皮がしめつけてしまっている状態です。亀頭への血流が遮断されて色が悪い時は非常に危険ですので、すぐに救急外来を受診しましょう。無理に包皮を反転させてはいけません。

・仮性包茎

通常時には陰茎の一部に包皮が被っていますが、勃起時に包皮がむけている状態になります。日本人の約半数が仮性包茎といわれています。

 

治療法

・外科手術(環状切除)

アメリカでは、宗教上の理由などもあり、新生児期に包茎手術を行ってしまう方は多いです。日本では、頻繁に亀頭包皮炎や尿路感染症を繰り返す場合、尿が横に飛んでしまうような排尿障害がある場合、嵌頓包茎の場合が手術対象となります。

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・ステロイド軟こうの塗布

リンデロンVG軟膏を1日1回塗布して、包皮をゆっくり引っ張るという治療法があります。1日1㎜程度、ゆっくり進めていき方法ですので、必ず小児科や泌尿器科で相談をした上で治療をすすめるようにしましょう。自己判断で行うと炎症を起こす場合があります。

 

ご家庭での洗浄方法

ご家庭で風呂に入る時は、無理せず軽く包皮を剥いてシャワーで流してあげる程度がよいと考えています。