小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

生まれつきのアザ(血管腫と母斑)

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生まれつきのアザ

うまれつきのアザは、血管腫と母斑に分けられます。血管腫は血管系に由来する組織で構成されたもので、母斑はメラニン色素系と上皮細胞系に由来します。

 

血管腫

①苺状血管腫

未熟な毛細血管内皮細胞の良性増殖で起こり、乳児の約1%にみられる苺色でややぶつぶつがあるアザです。生後数週から隆起しはじめ、生後3か月ぐらいまでは急激に大きくなり、1歳程度で最大の大きさになります。その後は徐々に自然消退し、4,5歳までに約半数が消失します。

自然消退傾向があるため、経過をみることが多いですが、必要に応じてレーザー治療が行われます。

②単純性血管腫

苺状血管腫と違い、隆起をしない赤いアザで、乳児の約1.5%に認めます。自然消退はせず、思春期時に色調が濃くなります。顔面に認めた場合、Sturge-Weber症候群やKlippel-Weber症候群などの特殊な病気を可能性も考える必要があります。必要に応じてレーザー治療を行います。

 

母斑

①母斑細胞母斑

メラニン産生をする神経節由来の母斑で、黒色か黒褐色の色素斑です。黒子のように小さなものから巨大なものまで、様々です。有毛の場合もあります。治療はレーザー治療ですが、血管腫と異なり、治療に時間がかかることが多いです。

②扁平母斑

母斑細胞ではなく、メラニン色素の増加を認めます。母斑細胞母斑と違いカフェオレのような、シミのような褐色斑です。6個以上の扁平母斑を認めた場合は、Recklinghansen病を考えて、眼や神経症状がないか調べる必要があります。治療はレーザー治療で行います。

③太田母斑

真皮メラノサイトが増殖するため、青色斑として認めます。主に、顔面のおでこから頬(三叉神経のⅠ、Ⅱ領域)に出現します。早期にレーザー治療する必要があり、完治することができます。

 

ご家族の方へ

このアザは何だろうか、そのままで大丈夫だろうか、と心配となった場合、小児科にご相談ください。