伝染性単核球症とは
伝染性単核球症はEBウイルスの初感染が原因です。EBウイルスは、バーキットリンパ腫という白血病や上咽頭癌などの稀で重症な疾患の原因となることもあります。
症状
発熱、咽頭扁桃炎、リンパ節腫脹、発疹といった症状がおきます。扁桃腺には白苔といわれる膿や偽膜がはりつく所見を認めます。発熱は1-2週間と長く継続することが多いです。リンパ節腫脹は主に頚部で認められます。血液検査では肝機能障害が出現することがあります。
診断
診断は、症状の診察と免疫抗体の血液検査で行います。
治療
治療は、症状を緩和するための対症療法が中心となります。EBウイルスには特異的な治療薬はありません。さらに、アンピシリンという抗生剤を投与すると、薬疹がおきることがあるので注意が必要です。
感染経路
唾液からの感染が多いため、キス病とも呼ばれています。主に飛沫感染です。
潜伏期間
4週から6週間と長い潜伏期間を経て発症します。
早めに受診した方がよい場合
のどが痛く、水分がまったく取れない場合。
頸部リンパ節の腫れがひどく、首がうごかせない場合。