小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

伝染性紅斑(リンゴ病)

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伝染性紅斑とは

伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19の感染による感染症で、両頬が赤くなることが特徴的であるため、別名リンゴ病と言われることがある疾患です。

症状

6歳から12歳程度の小学生で認めることが多く、1年を通して流行がみられます。まず感染後、発熱、筋肉痛、咳嗽、鼻汁、下痢、嘔吐など多彩な症状を認めます。その後、びまん性に両頬部の紅斑がみられ、四肢にレース状、網目状の紅斑が認めるのが特徴です。

診断・治療

臨床症状や発疹の形状から診断します。血液検査から診断することもできますが、特別な場合以外には行いません。治療は、発熱や喉の炎症に対しての症状を緩和してあげる対症療法が中心になります。発疹は痒みを伴うことがありますが、飲み薬や塗薬のかゆみ止めなどはあまり効果が得られません。

登園・登校に制限はありません。発疹が出現している時期には、ウイルスの排出量もほぼ消失しているからです。

感染経路

飛沫感染によって口や鼻から感染したり、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染でうつります。

潜伏期間

約1週間後に発症します。

家庭で気を付けること

お風呂に入り、体を温めると発疹が広がることがあるので注意が必要です。子どもだけではなく、まれに大人にもうつることがあります。手洗い、うがいに努めましょう。特に妊婦に感染すると、胎児水腫や流産の原因となることがありますので、注意が必要です。

早めに受診した方がよい場合

感染した子どものほとんどは合併症を起こさずに治ります。ただし、元々赤血球の寿命が短い疾患(遺伝性球状赤血球症、サラセミア、自己免疫性溶結性貧血)があるとでは、劇的に貧血が進行する病気(Aplastic crisis)となることがあります。また、学童以上で感染すると関節炎を合併することが多いことも知られています。

気になる症状があれば、小児科へご相談ください。