小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

アレルギー性結膜炎

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アレルギーとは

免疫反応が過剰に起こってしまうことをアレルギーといいます。起こる部位により病名は異なります。皮膚ではアトピー性皮膚炎、消化管では食物アレルギー、鼻腔ではアレルギー性鼻炎、結膜ではアレルギー性結膜炎といいます。

アレルギー性結膜炎とは

アレルギー性結膜炎は、アレルギー性鼻炎と同様に通年性(一年中症状が出るタイプ)と、季節性(特定の季節に症状が出るタイプ、いわゆる花粉症)があります。頻度は日本人の15%程度がかかっていると推定されています。このうち約7割がアレルギー性鼻炎を合併しています。アトピー性皮膚炎と合併すると、アトピー性角結膜炎など重症化することもあるため注意が必要です。

原因

アレルギー性結膜炎の原因として多いのが花粉です。中でもスギ・ヒノキ花粉が多く、次いで、イネ科植物、ブタクサとなっています。花粉は、植物によって飛散する時期が異なります。また、通年性アレルギー性結膜炎の原因として、ホコリやダニ、カビ、ペットなどがあります。

診断

アレルギー性結膜炎の診断は、症状および血液検査で診断致します。病院によっては、皮膚テストを行う場合もあります。

治療

アレルギー性結膜炎の治療の原則は、原因となるアレルゲンの除去です。室内の掃除をこまめにしたり、カーペットや布張りのソファーを避けるなど、ダニ対策を中心とした環境整備を行います。また、花粉症の場合には、花粉が飛散する時期に眼鏡、マスクを付けて外出するなどの対策も行います。

薬物治療は、点眼治療が主体になります。他、アレルギー疾患を合併する場合は抗ヒスタミン薬やロイコトリエン受容体拮抗薬の内服を併用する場合もあります。抗アレルギー点眼薬で改善が得られない場合、ステロイド点眼薬を併用する必要があります。ステロイド点眼薬は眼圧上昇のリスクがあるため、眼科を受診することをお勧めします。