小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

てんかん

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てんかんとは

てんかんは、脳の突然で過剰な興奮が原因でおこるけいれんです。200人に1人の頻度でみられ、そのうちの7,8割は小児期に発症します。精神発達遅滞が合併するのは15~30%と報告されています。

てんかんの分類

・原因分類

症候性てんかん 脳や中枢神経に原因となる病気がある

特発性てんかん 症候性以外のもの

・発作の分類

部分発作 片側の大脳の過剰興奮が原因のけいれん発作(さらに意識消失がある複雑部分発作と意識消失がない単純部分発作に分かれる)

全般発作 両側の大脳の過剰興奮が原因のけいれん発作

てんかんの診断・治療

けいれん発作が起こり、てんかんが疑われる場合、画像検査(頭部CTやMRI)と脳波検査を行います。この段階で治療を開始するべきてんかんか、あるいは保留可能なてんかんかを診断します。患児と保護者の同意が得られた場合、抗てんかん薬の投薬治療が行われます。3年程度発作が起きていない場合、抗てんかん薬の減量や中止することが多いです。

ご家族へ知っていて欲しいこと

・従来「てんかん」という病名は、治らない、遺伝性、精神・知的障害を必ず伴うなどの誤解や偏見が伴っていました。現在、てんかんの患者さんは適切な治療を行うことで、発作を抑えることができ、学校や日常生活を通常通り行うことができます。

・規則正しい生活習慣も治療のひとつです。睡眠不足、疲労、怠薬はてんかんの3大誘因といいます。十分な睡眠と休息を心がけましょう。また、光感受性のあるてんかんの場合は、テレビ・ゲーム・強い日差しなどでけいれん発作が誘発される場合があるため、注意が必要です。

・てんかんに限らず、病気のあるこどもに対しては「病気があるから仕方がない」ではなく、「病気があってもやらなければならない」と考えることが基本です。

・てんかんがあると、保護者の方はできるだけ発作が起こらないように細心の注意をしてくださることが多いです。しかし、かけがえのない小児期に、子どものもっている能力をできる限り引き出すように「どうすればやれるのか」を考えていきましょう。