小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

クループ症候群

f:id:kodomokokoro:20200525083908p:plain

クループ症候群とは

クループ症候群は喉や声帯周辺に炎症が起こり、気道が狭まり、まるでオットセイのような咳症状がでる病気の総称です。パラインフルエンザウイルスやRSウイルスなど様々なウイルスがクループ症候群を引き起こします。

症状

特徴的な咳(犬が吠える様であったり、オットセイのような声)と発熱が出現します。年齢では生後6か月程度から5歳くらいに起こすことがあり、中には風邪をひくたびに繰り返すお子さんもいらっしゃいます。

小学校に入学後は上気道が広がってくるため、クループ症候群を起こすことは少なくなってきます。

診断・治療

特徴的な咳から診断をします。声門付近の気道が狭くなるため、症状が強いと窒息の恐れがあります。治療としては、気道を広くさせるためにアドレナリンの吸入を、また炎症を抑えるために一次的にステロイドの内服を行うこともあります。原因が細菌感染症を疑う場合、抗生剤を使用して治療を行います。

夕方から夜にかけて症状が悪化しやすいため、症状が軽くなっても日中のうちに病院に受診しましょう。

クループ症候群の種類

・パラインフルエンザウイルスなどによる喉頭気管気管支炎

・インフルエンザ桿菌などの細菌による急性喉頭蓋炎

・遺物や腫瘍などによる物理的な上気道閉塞

・アレルギー反応による声門周囲の浮腫

家庭で気を付けること

子どもの咳嗽症状が強い場合は、窓を開けて冷たい風を室内に入れます。また、冷たい水を飲ませたり、部屋を加湿することも大切になります。

早めに受診した方がよい場合

咳症状が強いと呼吸状態が悪化し、顔色不良となることがあります。まれに窒息の原因となる怖い病気ですので、なるべく早めに受診することを心がけましょう。顔色不良時は迷わず救急車を呼びましょう。