小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

はしか(麻疹)

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はしか(麻疹)とは

「はしか」はパラミクソウイルス科に属する麻疹ウイルスの感染によっておこる急性熱性発疹症です。発展途上国ではいまだに死亡率20%程度と高い疾患です。日本では、ワクチン接種の向上により患者数は減ったものの、平成19~20年には流行がみられました。

症状

咳感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日微熱が続き、内頬にコプリック斑という特徴的な初見ができます。その後、39℃以上の高熱と発疹が出現し、感冒症状と下痢が増悪します。熱が2段階にでることで有名です。

肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。

その他の合併症として、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。

診断・治療

特徴的な熱・発疹の症状および血液検査で抗体を測定することで診断します。治療は対症療法しかなく、原則として予防することが非常に大切です。

登園・登校は、解熱し3日経過すれば可能ですが、保健所への報告が義務付けられている非常に感染力が強い感染症ですので、必ず医師に相談をしましょう。

感染経路

空気感染、飛沫感染、接触感染です。とても感染力は強いです。

予防接種について

ワクチン接種後の反応として多く見られる症状として発熱、発疹、鼻汁、咳嗽、注射部位紅斑・腫脹などがみられます。麻しん含有ワクチンは、ニワトリの胚細胞を用いて製造されており、卵そのものを使っていないため卵アレルギーによるアレルギー反応の心配はほとんどないとされています。