小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

破傷風

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本日も、比較的まれな感染症である「破傷風」に関して記載致します。

破傷風とは

破傷風は、破傷風菌による感染症です。破傷風菌は土壌や、動物の腸の中・糞の中にも存在します。皮膚が傷ついている時に傷口から侵入する感染症です。

症状

破傷風菌に感染すると、けいれん、呼吸困難、脳炎といった症状がおこります。怪我をしたあとに

「食べ物をよくこぼす、飲み込みづらい」

「舌がもつれる、口が開きにくい」

「体がだるい、全身の違和感」

「首・四肢のけいれん、こわばり」

といった症状がある場合は早急に受診が必要です。

三種混合、四種混合予防接種により患者さんは減少はしましたが、年間100名以上の方が感染する感染症です。

特に新生児破傷風の場合は、発症から10日以内の死亡率が60~90%と高いため注意が必要です。

診断・治療

特徴的な症状、血液検査で診断を行います。治療は抗破傷風人免疫グロブリンを用います。この治療法は発症初期に効果があるため、早めの治療開始が必要です。

感染経路

傷口からの接触感染です。

潜伏期間

3~21日後に発症します。

予防接種について

ワクチン接種後の反応として多く見られる症状として発熱、発疹、鼻汁、咳嗽、注射部位紅斑・腫脹などがみられます。ワクチンの効果は10年程度と限定的ですが、乳児期、学童期の破傷風予防に役立ちます。成人後は、怪我をした際には必ず医療機関を受診しましょう。