小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

舌下免疫療法(スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎)

くしゃみをしている人のイラスト(花粉症)

舌下免疫療法

アレルギー性鼻炎は、アレルゲンと呼ばれる原因物質(スギやダニなど)によって引き起こされます。舌下免疫療法とは、その患者さんでアレルギーの原因となっているアレルゲンを少量から、徐々に料を増やし繰り返し投与することにより、体をアレルゲンに慣らし、症状を和らげる治療法です。

子どもには5歳から治療ができます。

根本的な体質改善(長期寛解・治癒)も期待できる治療法です。

治療の流れ

問診と血液検査で、その患者さんのアレルギーの原因(アレルゲン)を確かめます。気管支喘息や口腔内に傷がある方、免疫抑制剤など特殊な薬を飲んでいる方には治療を行えません。

治療は11回舌下に薬剤を投与します。投与後は1分間舌下に保持し、その後飲み込みます。投与後5分間はうがいや飲食は控えます。また、投与前後2時間は運動や入浴を避ける必要があります。投与する薬剤量はスケジュールに合わせ増量を行います。

副作用に対する対応を考慮し、初回投与はクリニックで行います。翌日からは自宅で行っていただきますが、必ず保護者の管轄下、日中での服用をお願い致します。治療期間は2年以上、35年が推奨されています。一度治療を中断した場合は再び医師の相談のもと治療を再開する必要があります。

有効性

一般的には舌下免疫療法を含むアレルゲン免疫療法では、8割前後の患者での有効性が報告されています。また、飲み薬や点鼻薬はあくまで一時的に症状を抑えるだけで、根本的な治療ではないことが知られています。長期寛解・治癒を望む患者さんにお勧めの治療法になります。

安全性

副作用として頻度が高いものは、口腔内の腫れ、かゆみなどが最も多く認められます。特に、治療開始後の1か月内は注意が必要です。これらの副作用は投与後数時間で自然に回復する場合もありますが、症状が長時間持続する場合は、医師に相談してください。ひどい咳嗽や蕁麻疹、嘔吐・下痢などアナフィラキシーといった強い副作用がおこる可能性もあるため、気になる症状が出現した場合は、直ちにクリニックを受診してください。