小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

アレルギー性鼻炎

f:id:kodomokokoro:20200415082723j:plain


アレルギーとは

免疫反応が過剰に起こってしまうことをアレルギーといいます。起こる部位により病名は異なります。皮膚ではアトピー性皮膚炎、消化管では食物アレルギー、鼻腔ではアレルギー性鼻炎といいます。

 

アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎は、アレルゲンが鼻の粘膜から体内に侵入し、免疫反応が起こることによって、鼻水・鼻づまり・くしゃみなどの症状が引き起こされる病気です。通年性(一年中症状が出るタイプ)と、季節性(特定の季節に症状が出るタイプ、いわゆる花粉症)とがあります。

 

原因

アレルギー性鼻炎の原因として多いのが花粉です。中でもスギ・ヒノキ花粉が多く、次いで、イネ科植物、ブタクサとなっています。花粉は、植物によって飛散する時期が異なります。また、通年性アレルギー性鼻炎の原因として、ホコリやダニ、カビ、ペットなどがあります。

 

診断

アレルギー性鼻炎の診断は、症状および血液検査で診断致します。病院によっては、鼻汁好酸球検査やパッチテストや鼻粘膜誘発試験を行う施設もあります。

 

治療

アレルギー性鼻炎の治療の原則は、原因となるアレルゲンの除去です。室内の掃除をこまめにしたり、カーペットや布張りのソファーを避けるなど、ダニ対策を中心とした環境整備を行います。また、花粉症の場合には、花粉が飛散する時期にマスクを付けて外出するなどの対策も行います。

薬物治療は、飲み薬や鼻に直接投与する噴霧薬などがあります。飲み薬は、抗ヒスタミン薬やロイコトリエン受容体拮抗薬という薬がよく使われ、症状を引き起こす物質を抑えるはたらきなどがあります。ステロイド点鼻薬は、鼻の粘膜の炎症を抑えるはたらきがあります。症状や重症度に応じて、これらの薬を組み合わせて治療を行うことがあります。

アレルゲン免疫療法は、アレルギー性鼻炎を根本的に治すことが期待できる唯一の治療です。アレルギーの原因となる抗原を少しずつ体内に入れ、体を慣らすことによって、長期に渡って症状を抑えたり薬の量を減らすことが出来ます。アレルゲン免疫療法には、注射で行う皮下免疫療法と、薬を舌の下に入れる舌下免疫療法があります。

最近主流となっている舌下免疫療法に関しては後日解説致します。

↓ ブログ村ランキングに参加しています。

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
にほんブログ村