おたふくかぜとは
ムンプスウイルスの感染によっておこる病気です。流行性耳下腺炎という病名で、耳の下の唾液腺が腫れ、一時的におたふくのような顔になってしまいます。
症状
両側、もしくは片側の唾液腺が腫れ、飲み込み時の痛みや発熱の症状を起こします。予防接種をしていると、感染しても症状が現れないこと(不顕性感染)が30%くらいとされています。
診断・治療
診断は、診察による症状で診断します。おたふくかぜの症状を何度も繰り返す方には、血液検査や尿検査を行います。(反復性耳下腺炎という似た病気があります。)治療は、発熱に対して熱さましを使用するなど、対症療法になります。合併症として、無菌性髄膜炎(10%程度)、難聴(0.01%程度)精巣炎や卵巣炎(思春期以降の10%程度)などがあり、慎重に経過を見る必要があります。
登園・登校は唾液腺の腫れが起こってから5日を経過し、発熱がなく元気になったらよいとされています。
感染経路
くしゃみや咳によって、口や鼻から感染します。
潜伏期間
2~3週間(平均18日)の潜伏期間を経て発症します。
家庭で気を付けること
・食べ物
熱いもの、辛いものを避け、のどごしがよいものにしましょう。
・お風呂
温まると痛みが強くなるため、長風呂は避けましょう。
早めに受診した方がよい場合
・腫れ始めてから1週間経っても腫れが引かない場合
・頭痛が強く、何度も嘔吐してしまう場合
・発熱が5日以上続く場合
・精巣を痛がる場合
・耳の聞こえが悪いと感じた場合