小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

とびひ(伝染性膿痂疹)

f:id:kodomokokoro:20200417093440j:plain

とびひとは

A群溶血性連鎖球菌や黄色ブドウ球菌という細菌が皮膚にできた浅い傷に入り込むことでおこる伝染性膿痂疹という感染症です。この菌はどこにでもいるありふれた菌ですが、皮膚の免疫抵抗力が弱くなっていると発症します。

 

症状

皮膚が赤く腫れ、水ぶくれや膿がでる場合もあります。かゆみも強く、患部を掻いた手で他の部位にふれると発疹が全身に広がります。乳児期に感染すると「ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群」という、毒素が血液中にかけめぐる全身性の疾患となることがあります。この場合には入院が必要です。

 

診断・治療

発疹の形状や症状から診断します。症状が軽い場合は塗り薬だけで治療することがあります。全身性に発疹が広がっている場合には塗り薬に加えて、抗生剤を内服し、痒み止めとして抗ヒスタミン薬を使用します。

登園・登校は患部をしっかりガーゼや包帯などで覆って、他人と接触しないようにすれば可能です。

 

感染経路

とびひの水庖や膿痂疹の中には、細菌がはいっているため、この液が、他の傷ついた皮膚の部分に触れると新しい発疹ができます。(接触感染)

 

潜伏期間

約1日から3日で発症します。

 

家庭で気を付けること

・お風呂

発疹がでている場合はシャワー浴のみがお勧めです。発疹部位は石鹸の泡で優しく洗いましょう。タオルや浴槽の使用は家族への感染リスクがあるため避けましょう。

・感染  

子どもだけではなく大人にもうつることがあります。手洗い、うがいに努めましょう。