小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

溶連菌感染症

カビ菌のイラスト

溶連菌感染症とは

A群溶血性連鎖球菌という細菌がのどに感染する病気です。この菌はどこにでもいるありふれた菌で、発症年齢のピークは4歳から6歳といわれています。

 

症状

咳や鼻水などの症状が少なく、主に発熱とのどの痛みが症状です。発熱がはっきりしない場合もあります。舌がイチゴのようにブツブツになることや、体に痛くてかゆい発疹がでることもあります。

 

診断・治療

綿棒でのどを拭って分泌物を採取し、迅速検査を行います。溶連菌がいることが分かった場合、原則として抗生物質を10日間内服します。多くの場合、1日から3日間程度で解熱し、のどの痛みも改善します。途中で抗生物質の内服をやめてしまうと除菌が不十分となり、まれに腎臓や心臓に炎症(糸球体腎炎やリウマチ熱)などの合併症をおこすことあります。処方された抗生物質は指示通り飲み切りましょう。

登園・登校は抗生剤を内服後24時間以上経過し、解熱して食欲改善していれば可能です。

 

感染経路

飛沫感染によって口や鼻から感染したり、皮膚からの接触感染により感染します。他の人に感染させる期間は発病してから、無治療では2,3週間です。抗生剤の治療を受けると2日で人にうつさなくなります。

 

潜伏期間

咽頭炎の場合2日から5日間で発症します。

 

家庭で気をつけること

・食べ物

熱いもの、辛いものを避け、のどごしがよいものにしましょう。

・お風呂

水分が摂れていればかまいません。発疹が広がることがあるので長風呂は避けましょう。

・感染  

子どもだけではなく大人にもうつることがあります。手洗い、うがいに努めましょう。

 

早めに受診した方がよい場合

抗生剤を飲み始めたが4日以上解熱せず、のどの痛みも強くて水分摂取がすすまなくなってきた場合。また、溶連菌感染から2~4週後に、尿の色が濃い、赤い、尿量が少ない、顔や足がむくんできた、38℃以上の発熱が続く、関節が腫れている、腹痛、頭痛など症状がでた場合は糸球体腎炎やリウマチ熱などの可能性がありますので早めに受診しましょう。