小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

子どもの感染症

先天性風疹症候群

先天性風疹症候群 風疹の総論に関しての記載は下記をご参照ください↓ www.kodomococoro.com 妊婦が妊娠16週頃までに風疹にかかると、母体のウイルス血症により運ばれた風疹ウイルスが胎盤に感染します。胎盤で増殖した風疹ウイルスは血行性に胎児に感染し、…

予防接種のおすすめスケジュール

予防接種のおすすめスケジュール 近年、予防接種の種類はたくさんあり、いつ何をうければいいか迷いますよね。 実は受ける時期にもとても意味があり、その疾患にかかりやすい年齢や月齢の前に予防接種が受けられるようにスケジュールされています。 今回は混…

予防接種の種類

まず最初に大事なことなのでお伝えします。 予防接種のための受診は、不要不急の外出ではありません。コロナウイルス感染症以外の感染症も流行がみられますので、適切な時期に予防接種を受けましょう。小児科では感染対策をとっている病院・クリニックがほと…

予防接種について

予防接種とは 赤ちゃんや子どもは病気に対する抵抗力が未熟です。生まれる前にお母さんからもらった免疫抗体も、生後半年程度で弱くなってしまいます。その後に特殊な病気にかかってしまうと、重い後遺症や、命がおびやかされたりすることがまれにあります。…

反復性耳下腺炎

反復性耳下腺炎とは おたふく風邪の症状を何度も繰り返す子どもがいます。 おたふく風邪に関しては下記参照ください↓ www.kodomococoro.com これは反復性耳下腺炎と呼ばれます。両側性に腫れることもありますし、片側性に腫れることもあります。耳下腺腫脹と…

感染性心内膜炎の予防

感染性心内膜炎の予防 感染性心内膜炎は心臓の中の弁膜や心内膜や大血管内膜に細菌を含む疣腫(vegetation)を形成する病気です。全身に細菌が流れる菌血症や血管塞栓、心障害など多彩な症状を起こします。時に死亡や大きな合併症となる怖い疾患です。 小児…

食中毒

食中毒とは 食中毒とは有害物に汚染された飲食物を摂取することで急激な中毒症状や急性感染症状が起こる総称です。有害物はウイルス、細菌、細菌産生毒素、自然毒、化学物質など様々です。 種類 ①細菌性食中毒 ・感染型 サルモネラ、ビブリオ、病原性大腸菌…

猫ひっかき病

猫ひっかき病とは 猫ひっかき病は、猫にひっかかれた後1~3週間でリンパ節の腫脹や発熱を起こす疾患です。ネコにひっかかれた後にノミなどを介して人に感染します。原因菌はBartonella nenselae菌で、その後リンパ節を介して菌が侵入した場合には、リンパ節…

クラミジア感染症

クラミジア感染症とは クラミジアというと大人の性感染症をイメージされることが多いかもしれません。クラミジア感染症の原因は大きく分けて3つあり、子どもにおいての感染症としても重要です。 種類 ・C.trachomatis(クラミジア.トラコマティス) 大人にお…

膀胱尿管逆流

膀胱尿管逆流とは 尿は腎臓で作られて尿管を通り膀胱に貯留し、尿道を通り排出されます。尿は正常では逆流することがありませんが、膀胱尿管逆流は膀胱から尿管に尿が逆流してしまう状態です。逆流することによりより上部尿路感染症を繰り返す原因となります…

犬や猫に噛まれたら

犬や猫に噛まれたら 日常診療で最も多い動物咬傷は犬咬傷です。全体の7~8割を占めているといわれています。小児外傷の中では比較的稀ではありますが、今回は犬や猫に噛まれた時の症状や対応方法に関して記載します。 動物咬傷 ・犬 咬力が強く10~30kgの圧力…

小児科の迅速検査

迅速検査とは クリニックに受診した際に迅速検査を行うことがあります。この検査は、血液抗体検査などよりも迅速に結果が得られるメリットがあります。 検査内容 主に抗原(そこにウイルスや細菌の断片)があるかどうか調べます。咽頭・鼻腔・便・眼瞼などに…

ヘルペス性歯肉口内炎

ヘルペス性歯肉口内炎とは ヘルペス性歯肉口内炎は、主に単純ヘルペスウイルスⅠ型に初めて感染した時にみられる感染症です。主に乳児期にみられることが多い感染ですが、感染しても無症状の子どもが多く、症状を発症するのは10%以下といわれています。近年…

副鼻腔炎

副鼻腔炎とは 鼻の穴と喉はつながっています。その途中には副鼻腔という洞窟があります。副鼻腔炎は、この副鼻腔の粘膜が炎症を起こしている病気です。子どもの咳嗽、鼻汁が1週間以上も長引く場合は、考慮する必要があります。 原因 ウイルスや細菌感染やア…

子どもの結核とBCG

結核とは 結核は結核菌による感染症の総称です。結核菌が結核患者の咳やくしゃみによって空気中に飛び、人の肺に吸い込まれることで感染します。多くの場合、結核菌が体内に入ると、免疫機能が働き、結核菌を閉じ込めてしまいます。そして、結核菌は肺の中に…

日本脳炎

日本脳炎とは 日本脳炎は、日本脳炎ウイルスにより発生する疾患で、蚊を介して感染します。日本では1966年をピークに減少し、1992年以降は毎年10人以下の感染者に抑えられています。 症状 蚊から感染しても日本脳炎を発症するのは、1000人に1人程度といわれ…

B型肝炎ウイルス

B型肝炎ウイルスとは B型肝炎ウイルスは、5歳までに感染し長期化すると(キャリア化すると)、将来的に慢性肝炎、肝硬変、肝癌のリスクがある感染症です。 予防接種対象・スケジュール ①妊娠中に母親がB型肝炎のキャリアであると判明した場合 出生直後に抗HB…

ものもらい(眼瞼炎)

ものもらいとは 「ものもらい」は、まぶた(眼瞼)における炎症疾患の俗称です。一般には、眼瞼炎と呼び、麦粒腫や霰粒腫のことをいいます。子どもの眼瞼炎は感染症に伴う一時的な炎症が多いことが特徴です。 原因 麦粒腫:まぶたの縁にある脂腺や睫毛の毛根…

尿路感染症

尿路感染症とは 私たちは、腎臓で尿を作り、その尿は尿管を通り膀胱へ流れます。そして膀胱から尿道を通り、おしっこが出ます。この通路に細菌が入り込み、炎症を起こすことを尿路感染症といいます。 尿路感染症の病気 ・亀頭包皮炎 男児では亀頭と皮の間に…

伝染性単核球症

伝染性単核球症とは 伝染性単核球症はEBウイルスの初感染が原因です。EBウイルスは、バーキットリンパ腫という白血病や上咽頭癌などの稀で重症な疾患の原因となることもあります。 症状 発熱、咽頭扁桃炎、リンパ節腫脹、発疹といった症状がおきます。扁桃腺…

シラミ

シラミとは シラミにはヒトジラミとケジラミの2属があります。さらにヒトジラミはアタマジラミとコロモジラミの2種類に分かれます。ケジラミは主に陰毛で問題になり、性行為で感染します。コロモジラミは主に衣服について寄生します。小児で問題になるのはア…

伝染性紅斑(リンゴ病)

伝染性紅斑とは 伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19の感染による感染症で、両頬が赤くなることが特徴的であるため、別名リンゴ病と言われることがある疾患です。 症状 6歳から12歳程度の小学生で認めることが多く、1年を通して流行がみられます。まず感染後…

コロナウイルス感染症・治療薬

子どものコロナウイルス感染症 緊急事態宣言も解除され、感染者数は減少していますが、まだまだ予断を許さない状況は続いています。現在までに分かっていることを記載します。 ・COVID-19患者の中で子どもが占める割合は少なく、その感染経路は家庭内感染が…

肺炎球菌感染症

肺炎球菌感染症とは 肺炎球菌は鼻腔や咽頭に常に存在する細菌です。この肺炎球菌が、中耳や肺や血液中で病原性をもつと、中耳炎、肺炎、菌血症、髄膜炎など重篤な感染症を引き起こします。近年、抗生剤が効きづらい肺炎球菌感染症が半分以上をしめており、問…

百日咳

百日咳とは 百日咳は百日咳菌(Bordetella pertussis)という細菌によっておこる気道感染症のことです。1歳以下で感染すると重症化することが知られています。 症状 臨床症状は3段階に分かれます。 ①カタル期(約2週間) 2週間程度の無症状な潜伏期間があり、…

胃腸炎時の消毒と清掃

以前に感染性胃腸炎に関して記載しました。 詳細は↓ www.kodomococoro.com 今回は胃腸炎の時に吐物や下痢便などで汚染されてしまった場所の消毒方法に関して記載しようと思います。 用意するもの ・次亜塩素酸ナトリウム液(塩素濃度200ppm(0.02%)に希釈する…

ヒブ感染症

ヒブとは ヒブはインフルエンザ菌b型(Hemophilis influenzae type b)の略称です。この菌は19世紀末に、インフルエンザの病原菌と考えられ、この名前が付けられました。しかし、その後インフルエンザは細菌感染症ではなく、ウイルス感染症と分かりました。…

クループ症候群

クループ症候群とは クループ症候群は喉や声帯周辺に炎症が起こり、気道が狭まり、まるでオットセイのような咳症状がでる病気の総称です。パラインフルエンザウイルスやRSウイルスなど様々なウイルスがクループ症候群を引き起こします。 症状 特徴的な咳(犬…

子どものコロナウイルス感染症

コロナウイルス感染症 コロナウイルス感染症の流行は、まだしばらく続くと考えられます。 テレビのニュースやインターネット上では、人々の恐怖を煽る強烈なニュースが日々溢れています。人々の注目を集めることが、利益につながる業界ですので、ある程度は…

RSウイルス

RSウイルスとは RSウイルスは、2歳までにほぼ100%の子どもが感染するウイルスです。特に、生後6か月以下の赤ちゃんに感染し重症化すると、細気管支炎や肺炎になる恐れがあります。(検査の保険適応は原則1歳までとされています。) 症状 咳や鼻水や発熱など…