小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

子どもの感染症

予防接種の種類とスケジュール

まず最初に大事なことなのでお伝えします。 予防接種のための受診は、不要不急の外出ではありません。コロナウイルス感染症以外の感染症も流行がみられますので、適切な時期に予防接種を受けましょう。小児科では感染対策をとっている病院・クリニックがほと…

シラミ

シラミとは シラミにはヒトジラミとケジラミの2属があります。さらにヒトジラミはアタマジラミとコロモジラミの2種類に分かれます。ケジラミは主に陰毛で問題になり、性行為で感染します。コロモジラミは主に衣服について寄生します。小児で問題になるのはア…

伝染性紅斑(リンゴ病)

伝染性紅斑とは 伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19の感染による感染症で、両頬が赤くなることが特徴的であるため、別名リンゴ病と言われることがある疾患です。 症状 6歳から12歳程度の小学生で認めることが多く、1年を通して流行がみられます。まず感染後…

コロナウイルス感染症・治療薬

子どものコロナウイルス感染症 緊急事態宣言も解除され、感染者数は減少していますが、まだまだ予断を許さない状況は続いています。現在までに分かっていることを記載します。 ・COVID-19患者の中で子どもが占める割合は少なく、その感染経路は家庭内感染が…

肺炎球菌感染症

肺炎球菌感染症とは 肺炎球菌は鼻腔や咽頭に常に存在する細菌です。この肺炎球菌が、中耳や肺や血液中で病原性をもつと、中耳炎、肺炎、菌血症、髄膜炎など重篤な感染症を引き起こします。近年、抗生剤が効きづらい肺炎球菌感染症が半分以上をしめており、問…

百日咳

百日咳とは 百日咳は百日咳菌(Bordetella pertussis)という細菌によっておこる気道感染症のことです。1歳以下で感染すると重症化することが知られています。 症状 臨床症状は3段階に分かれます。 ①カタル期(約2週間) 2週間程度の無症状な潜伏期間があり、…

胃腸炎時の消毒と清掃

以前に感染性胃腸炎に関して記載しました。 詳細は↓ www.kodomococoro.com 今回は胃腸炎の時に吐物や下痢便などで汚染されてしまった場所の消毒方法に関して記載しようと思います。 用意するもの ・次亜塩素酸ナトリウム液(塩素濃度200ppm(0.02%)に希釈する…

ヒブ感染症

ヒブとは ヒブはインフルエンザ菌b型(Hemophilis influenzae type b)の略称です。この菌は19世紀末に、インフルエンザの病原菌と考えられ、この名前が付けられました。しかし、その後インフルエンザは細菌感染症ではなく、ウイルス感染症と分かりました。…

クループ症候群

クループ症候群とは クループ症候群は喉や声帯周辺に炎症が起こり、気道が狭まり、まるでオットセイのような咳症状がでる病気の総称です。パラインフルエンザウイルスやRSウイルスなど様々なウイルスがクループ症候群を引き起こします。 症状 特徴的な咳(犬…

予防接種について

予防接種とは 赤ちゃんや子どもは病気に対する抵抗力が未熟です。生まれる前にお母さんからもらった免疫抗体も、生後半年程度で弱くなってしまいます。その後に特殊な病気にかかってしまうと、重い後遺症や、命がおびやかされたりすることがまれにあります。…

子どものコロナウイルス感染症

コロナウイルス感染症 コロナウイルス感染症の流行は、まだしばらく続くと考えられます。 テレビのニュースやインターネット上では、人々の恐怖を煽る強烈なニュースが日々溢れています。人々の注目を集めることが、利益につながる業界ですので、ある程度は…

RSウイルス

RSウイルスとは RSウイルスは、2歳までにほぼ100%の子どもが感染するウイルスです。特に、生後6か月以下の赤ちゃんに感染し重症化すると、細気管支炎や肺炎になる恐れがあります。(検査の保険適応は原則1歳までとされています。) 症状 咳や鼻水や発熱など…

マイコプラズマ

マイコプラズマとは マイコプラズマは長期間乾いた咳が続くことが特徴的で、肺炎や気管支炎などの呼吸器感染症をおこします。他の病原菌と違った構造をしているので、一般的な抗生物質が効きづらいことがあります。 症状 発熱、咳の症状をおこします。熱が下…

ヘルパンギーナ、手足口病(夏風邪)

ヘルパンギーナ・手足口病とは ヘルパンギーナや手足口病はいわゆる夏風邪といわれる感染症です。コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによる感染症です。 症状 ヘルパンギーナは咽頭に特徴的な発疹ができて、強いのどの痛みが出現するのが特徴です。手足…

プール熱(咽頭結膜炎、アデノウイルス感染症)

プール熱とは アデノウィルスを病原体とする、のどの痛みが強く、目やにがたくさん出る感染症です。プールでの感染は現在ほとんどありませんが、夏に流行することが多いためプール熱とも呼ばれています。 症状 発熱、のどの痛み、目の充血や目やにが主な3つ…

コロナウイルス感染症

コロナウイルス感染症 これから日本中で更に流行することが予想されるなかで、いまだ不明なことも多いですが、現在分かっている情報を記載しようと思います。 個人的にこの病気の感じることなどありますが、客観性を重視して情報サイトの記載のみに敢えて留…

水ぼうそう(水痘)

水ぼうそうとは 水ぼうそうは、水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染することによっておこります。水痘という病名の感染症で、10歳までにかかることが多いです。 症状 おかな・背中まわりに始まり、頭や顔や手足にかゆい発疹が広がります。通常、4,5日程度で…

水いぼ(伝染性軟属腫)

水いぼとは 水ぼうそうは、伝染性軟属腫ウイルスによって人から人に感染する、7歳以下にかかることが多い皮膚の感染症です。 症状 水いぼ自体には痛みもかゆみもないことが多いです。しかし、誤ってひっかいてしまうと、中身のウイルスと皮膚の組織が混ざっ…

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

おたふくかぜとは ムンプスウイルスの感染によっておこる病気です。流行性耳下腺炎という病名で、耳の下の唾液腺が腫れ、一時的におたふくのような顔になってしまいます。 症状 両側、もしくは片側の唾液腺が腫れ、飲み込み時の痛みや発熱の症状を起こします…

とびひ(伝染性膿痂疹)

とびひとは A群溶血性連鎖球菌や黄色ブドウ球菌という細菌が皮膚にできた浅い傷に入り込むことでおこる伝染性膿痂疹という感染症です。この菌はどこにでもいるありふれた菌ですが、皮膚の免疫抵抗力が弱くなっていると発症します。 症状 皮膚が赤く腫れ、水…

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎とは 感染性胃腸炎はノロウイルスやロタウイルスなどが原因で起こる感染症です。年齢を問わず毎年主に冬に流行し、感染力も強いことが多いです。 症状 吐き気、嘔吐、および下痢症状がほとんどです。これらの全ての症状が出現することもあれば、…

インフルエンザ

インフルエンザとは インフルエンザウイルスを病原体とする急性の呼吸器感染症です。例年11月下旬から始まり、2月上旬にピークを迎え、3月頃まで流行が続きます。 症状 発熱、悪寒、頭痛、のどの痛み、関節痛、腹痛、嘔吐、下痢など様々な症状をおこします。…

溶連菌感染症

溶連菌感染症とは A群溶血性連鎖球菌という細菌がのどに感染する病気です。この菌はどこにでもいるありふれた菌で、発症年齢のピークは4歳から6歳といわれています。 症状 咳や鼻水などの症状が少なく、主に発熱とのどの痛みが症状です。発熱がはっきりしな…

突発性発疹

突発性発疹とは ヒトヘルペスウイルス(HHV) 6型もしくは7型に感染すると発症する感染症です。主に生後6か月から3歳ごろに発症します。初めての高熱の代表格です。 症状 咳や鼻水などの症状が少なく、38℃以上の発熱と発疹が症状です。多くの場合は、発熱が3,…