小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

子どもの一般的病気

赤ちゃんのおへそのトラブル

臍肉芽腫 臍肉芽腫は、おへそが脱落した後に臍に残る腫瘤です。原因は三つ考えられます。一つ目は、臍帯(へその緒)が完全に脱落せずに残った臍帯由来の一部です。二つ目は、腸管の組織由来の臍ポリープ(卵黄腸管遺残)です。三つ目は、尿膜管遺残です。じ…

特発性血小板減少性紫斑病

特発性血小板減少性紫斑病 血小板に対する自己抗体あるいは免疫複合体によって、自分の血小板が壊されてしまう難病のひとつです。血小板が減ってしまうので、出血しやすくなります。日本では年間3000人前後の小児患者さんがいると言われています。このうち、…

言葉の遅れ

言葉の遅れ 子どもの言語発達は個人差が大きいため、言葉の遅れを診断するのは判断に迷う場合が多いです。日本版デンバー式発達スクリーニング検査では、2歳3か月では90%の子どもで「2語文」を話すようになり、3歳4か月で「姓名を言う」コtができるようになり…

子どもの熱傷

子どもの熱傷 子どもの熱傷の好発年齢は1歳以下の乳児です。ほとんどが1歳以下の軽傷で外来で経過を診れるものが多いです。しかし、時には皮膚の深いレベルまでの熱傷がおきてしまうことがあり、早期に診断治療することが大切です。表皮レベルをⅠ度熱傷、真…

犬や猫に噛まれたら

犬や猫に噛まれたら 日常診療で最も多い動物咬傷は犬咬傷です。全体の7~8割を占めているといわれています。小児外傷の中では比較的稀ではありますが、今回は犬や猫に噛まれた時の症状や対応方法に関して記載します。 動物咬傷 ・犬 咬力が強く10~30kgの圧力…

発育性股関節形成不全

発育性股関節形成不全とは 発育性股関節形成不全は従来先天性股関節脱臼と言われた足の付け根の関節がはずれる病気です。発生頻度は1000人に1~3人と言われ、抱き方やおむつの当て方などを注意することでさらに頻度を減少させることができると言われています…

子どもの水難事故

子どもの水難事故 子どもの「不慮の事故死」は死因の中で頻度が高いことが知られています。特に子どもの溺水は、1~4歳では交通事故、窒息についで第三位であり、5~14歳では自動車事故に次いで第二位であることが知られています。最近ではプールやレジャー…

子どもの高脂血症

高脂血症とは 高脂血症は血中の脂質が高値となる疾患です。特別な疾患がなく、原因が不明なものや遺伝性のものを原発性高脂血症といいます。また、腎臓、肝臓、内分泌疾患が原因で高脂血症となる場合を2次性高脂血症といいます。 子どもでは成人に比較し家族…

小児科の迅速検査

迅速検査とは クリニックに受診した際に迅速検査を行うことがあります。この検査は、血液抗体検査などよりも迅速に結果が得られるメリットがあります。 検査内容 主に抗原(そこにウイルスや細菌の断片)があるかどうか調べます。咽頭・鼻腔・便・眼瞼などに…

IgA血管炎

IgA血管炎 IgA1免疫複合体が原因となり全身性に血管炎症状が出現します。アレルギー性紫斑病、血管性紫斑病、アナフィラクトイド紫斑病、ヘノホシェーライン病などと呼ばれることもあります。 原因 詳細な原因は不明ですが、溶連菌など各種感染症や薬剤やア…

過換気症候群

過換気症候群とは 過換気症候群は心身症の一つです。心身症は「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が身体に認められる病態です。ただし、神経症やうつ病など、ほかの精神障害に伴う身体症状は除外されま…

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは 過敏性腸症候群は、腸管に明らかな炎症や腫瘍などがないにも関わらず、腹痛や腹部不快感が2か月以上繰り返す疾患です。下痢だけでなく、便秘や排便回数なども変化します。この病気は腸管の働きに問題があり、特に心理的なストレスとの関…

停留精巣

停留精巣とは 停留精巣は、胎生期に精巣が下降経路の途中で停留してしまい、陰嚢内に固定されていない疾患です。生後直後には5%程度にみられますが、1歳ごろには1.5%程度の頻度になります。特に生後6か月までは自然下降が期待できると知られています。 原…

子どもの採尿方法

子どもの採尿方法 子どもの採尿は、年齢・性別によってその方法やコツが異なります。クリニックから採尿バックを渡されて失敗してしまった経験がある方も多いのではないでしょうか?また、毎年行われる定期的な尿検査でも尿を適切に採取することは難しいもの…

肘内障

肘内障とは 肘内障は、手を握られた状態で強く引っ張られることで発生しやすい病気の一つです。前腕には橈骨と尺骨という2本の骨がありますが、手を引っ張ることで橈骨についている輪状靭帯が橈骨からずれてはずれる疾患です。肘関節の亜脱臼です。主に2歳か…

心因性頻尿

心因性頻尿とは 頻尿は、尿路感染症、糖尿病、尿崩症などの病気が原因でおこることもあります。尿検査や血液検査などを行い異常がみられないものは、心因性頻尿(過敏性膀胱や神経性頻尿とも呼びます)が原因の一つとして考えられます。 子どもの尿回数 子ど…

レントゲンやCT検査の被ばく量

レントゲンやCT検査の被ばく量について レントゲンやCT検査は放射線を使用して行う検査です。特に子どもや妊婦さんでは被曝量が気になる方も多いのではないでしょうか。気になる被ばく量と被ばくによっておこる病気に関して記載します。 被ばく量に関して ・…

救急受診の目安・判断

救急受診の目安・判断 夜間や祝日に子どもの調子が悪くなった時、保護者であれば皆さんご心配になると思います。夜間や祝日受診時の処方は原則として1日分となりますので、緊急性がない場合には原則として翌日受診がおすすめです。 この「緊急性の有無」を判…

指しゃぶり

指しゃぶりとは 指しゃぶりは、ほとんどの赤ちゃんが行います。生後2,3か月ぐらいからはじまり、ピークは1歳半から2歳ごろです。特に甘えたい時、眠い時、お腹が空いている時にみられる自然の反応です。実際、1歳半で約30%の子どもが指しゃぶりをし、3歳で…

子どもの鼻血

子どもの鼻血 鼻の粘膜は血管が豊富にあるため、身体の中で最も出血しやすい部位のひとつです。鼻をぶつけたり、こすったりしただけで鼻血が出ること多くあります。頻回に鼻血が出る場合は、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの鼻の病気となっていることがほと…

じんましん

じんましんとは じんましんは「蕁麻疹」と漢字で書き、大小不同のかゆみのあり赤い膨疹が地図上に広がる特徴があります。数十分から数時間以内に消失するのが通常ですが、再出現することも珍しくありません。 蕁麻疹の種類 ・急性蕁麻疹 毎日のように繰り返…

しもやけ

しもやけとは 主に手足の指が、繰り返し冷たい状態となることで、皮膚の小さな血管の血流が悪くなることで起こります。色が赤色や紫色に変色し、痛みや痒みが出現します。 似ている症状 ・あかぎれ 冷たい状況と皮膚の乾燥により、皮膚にひび割れが起こる状…

子どもへの点眼薬・点鼻薬・点耳薬の使い方

子どもへの点眼薬の使い方 ・乳幼児の場合 歯ブラシをする時と同じように、膝枕であおむけに寝かせます。(必要に応じて両膝で頭を挟んで固定してもよいでしょう。)目を閉じた状態で目の内側の窪みに点眼薬を1滴おいた後に瞬きをさせます。 嫌がってしまう…

小児科を受診する時

小児科を受診する時 小児科は内科と違い、保護者の方と受診する必要があります。保護者の方は、できる限りお子さんの状態を一番理解しているが来院することがおすすめです。もし、祖父母など日ごろの状態をあまり見れない方と来院する場合は、紙に症状の経過…

アナフィラキシー

アナフィラキシーとは 免疫反応が過剰に起こってしまうことをアレルギーといいます。このうちアレルゲンとIgEの結合で起こるⅠ型アレルギー反応の急性な重篤な症状が起こることをアナフィラキシーと呼びます。原則として、皮膚症状、消化器症状、呼吸器症状、…

子どもの肥満

子どもの肥満とは 成人の肥満はBMI(Body mass index)が25以上のものを肥満と考えます。子どもでは、年齢別、性別、慎重別の標準体重を算出して、これに基づいて肥満の診断をすることが一般的です。肥満度は標準体重より何%上回っているかを示す指数で、幼児…

鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニアとは 鼠径ヘルニアは、精巣と共に拡大した腹膜が生後もも消退せずに開存している状態です。小児期の手術の原因のなかで一番多い病気です。3.5~5%の確率で発生し、未熟児ではさらに病気の頻度が高くなることが知られています。一般的には男子に…

異常帯下

異常帯下とは 女性性器に由来する分泌液が膣外に流出したものを帯下(もしくは、おりもの)と呼びます。異常帯下は膣炎や外陰炎を原因とすることが多いですが、病的でないこともあります。外陰部発赤、かゆみ、帯下の量、臭い、色、持続が長いなどの様々な症…

月経異常

月経異常とは 月経は「通常約1か月の周期で起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血」です。個人差はありますが、周期、持続日数、量など正常範囲にない場合を月経異常と呼びます。 異常の種類 ①無月経 原発性無月経:18歳までに初経が…

気道異物

先日、ニュースで痛ましい事故の報道がありました。 幼稚園で子どもぶどうを食べた際に窒息したという内容です。 ミニトマト、リンゴ片、ブドウなどは5歳以下の窒息のリスクが高いため、食べる時にはあらかじめカットするなど注意が必要です。 今回は、気道…