小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

子どもの一般的病気

IgA血管炎

IgA血管炎 IgA1免疫複合体が原因となり全身性に血管炎症状が出現します。アレルギー性紫斑病、血管性紫斑病、アナフィラクトイド紫斑病、ヘノホシェーライン病などと呼ばれることもあります。 原因 詳細な原因は不明ですが、溶連菌など各種感染症や薬剤やア…

過換気症候群

過換気症候群とは 過換気症候群は心身症の一つです。心身症は「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が身体に認められる病態です。ただし、神経症やうつ病など、ほかの精神障害に伴う身体症状は除外されま…

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは 過敏性腸症候群は、腸管に明らかな炎症や腫瘍などがないにも関わらず、腹痛や腹部不快感が2か月以上繰り返す疾患です。下痢だけでなく、便秘や排便回数なども変化します。この病気は腸管の働きに問題があり、特に心理的なストレスとの関…

停留精巣

停留精巣とは 停留精巣は、胎生期に精巣が下降経路の途中で停留してしまい、陰嚢内に固定されていない疾患です。生後直後には5%程度にみられますが、1歳ごろには1.5%程度の頻度になります。特に生後6か月までは自然下降が期待できると知られています。 原…

子どもの採尿方法

子どもの採尿方法 子どもの採尿は、年齢・性別によってその方法やコツが異なります。クリニックから採尿バックを渡されて失敗してしまった経験がある方も多いのではないでしょうか?また、毎年行われる定期的な尿検査でも尿を適切に採取することは難しいもの…

肘内障

肘内障とは 肘内障は、手を握られた状態で強く引っ張られることで発生しやすい病気の一つです。前腕には橈骨と尺骨という2本の骨がありますが、手を引っ張ることで橈骨についている輪状靭帯が橈骨からずれてはずれる疾患です。肘関節の亜脱臼です。主に2歳か…

心因性頻尿

心因性頻尿とは 頻尿は、尿路感染症、糖尿病、尿崩症などの病気が原因でおこることもあります。尿検査や血液検査などを行い異常がみられないものは、心因性頻尿(過敏性膀胱や神経性頻尿とも呼びます)が原因の一つとして考えられます。 子どもの尿回数 子ど…

レントゲンやCT検査の被ばく量

レントゲンやCT検査の被ばく量について レントゲンやCT検査は放射線を使用して行う検査です。特に子どもや妊婦さんでは被曝量が気になる方も多いのではないでしょうか。気になる被ばく量と被ばくによっておこる病気に関して記載します。 被ばく量に関して ・…

救急受診の目安・判断

救急受診の目安・判断 夜間や祝日に子どもの調子が悪くなった時、保護者であれば皆さんご心配になると思います。夜間や祝日受診時の処方は原則として1日分となりますので、緊急性がない場合には原則として翌日受診がおすすめです。 この「緊急性の有無」を判…

指しゃぶり

指しゃぶりとは 指しゃぶりは、ほとんどの赤ちゃんが行います。生後2,3か月ぐらいからはじまり、ピークは1歳半から2歳ごろです。特に甘えたい時、眠い時、お腹が空いている時にみられる自然の反応です。実際、1歳半で約30%の子どもが指しゃぶりをし、3歳で…

子どもの鼻血

子どもの鼻血 鼻の粘膜は血管が豊富にあるため、身体の中で最も出血しやすい部位のひとつです。鼻をぶつけたり、こすったりしただけで鼻血が出ること多くあります。頻回に鼻血が出る場合は、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの鼻の病気となっていることがほと…

じんましん

じんましんとは じんましんは「蕁麻疹」と漢字で書き、大小不同のかゆみのあり赤い膨疹が地図上に広がる特徴があります。数十分から数時間以内に消失するのが通常ですが、再出現することも珍しくありません。 蕁麻疹の種類 ・急性蕁麻疹 毎日のように繰り返…

しもやけ

しもやけとは 主に手足の指が、繰り返し冷たい状態となることで、皮膚の小さな血管の血流が悪くなることで起こります。色が赤色や紫色に変色し、痛みや痒みが出現します。 似ている症状 ・あかぎれ 冷たい状況と皮膚の乾燥により、皮膚にひび割れが起こる状…

子どもへの点眼薬・点鼻薬・点耳薬の使い方

子どもへの点眼薬の使い方 ・乳幼児の場合 歯ブラシをする時と同じように、膝枕であおむけに寝かせます。(必要に応じて両膝で頭を挟んで固定してもよいでしょう。)目を閉じた状態で目の内側の窪みに点眼薬を1滴おいた後に瞬きをさせます。 嫌がってしまう…

小児科を受診する時

小児科を受診する時 小児科は内科と違い、保護者の方と受診する必要があります。保護者の方は、できる限りお子さんの状態を一番理解しているが来院することがおすすめです。もし、祖父母など日ごろの状態をあまり見れない方と来院する場合は、紙に症状の経過…

アナフィラキシー

アナフィラキシーとは 免疫反応が過剰に起こってしまうことをアレルギーといいます。このうちアレルゲンとIgEの結合で起こるⅠ型アレルギー反応の急性な重篤な症状が起こることをアナフィラキシーと呼びます。原則として、皮膚症状、消化器症状、呼吸器症状、…

子どもの肥満

子どもの肥満とは 成人の肥満はBMI(Body mass index)が25以上のものを肥満と考えます。子どもでは、年齢別、性別、慎重別の標準体重を算出して、これに基づいて肥満の診断をすることが一般的です。肥満度は標準体重より何%上回っているかを示す指数で、幼児…

鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニアとは 鼠径ヘルニアは、精巣と共に拡大した腹膜が生後もも消退せずに開存している状態です。小児期の手術の原因のなかで一番多い病気です。3.5~5%の確率で発生し、未熟児ではさらに病気の頻度が高くなることが知られています。一般的には男子に…

異常帯下

異常帯下とは 女性性器に由来する分泌液が膣外に流出したものを帯下(もしくは、おりもの)と呼びます。異常帯下は膣炎や外陰炎を原因とすることが多いですが、病的でないこともあります。外陰部発赤、かゆみ、帯下の量、臭い、色、持続が長いなどの様々な症…

月経異常

月経異常とは 月経は「通常約1か月の周期で起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血」です。個人差はありますが、周期、持続日数、量など正常範囲にない場合を月経異常と呼びます。 異常の種類 ①無月経 原発性無月経:18歳までに初経が…

気道異物

先日、ニュースで痛ましい事故の報道がありました。 幼稚園で子どもぶどうを食べた際に窒息したという内容です。 ミニトマト、リンゴ片、ブドウなどは5歳以下の窒息のリスクが高いため、食べる時にはあらかじめカットするなど注意が必要です。 今回は、気道…

気胸

気胸とは 気胸は、胸腔内に空気が貯留し、肺が虚脱した状態です。肺は呼吸するために重要な臓器ですので、呼吸苦や胸痛といった症状が起こります。気胸は外傷性気胸と自然気胸(原因が不明なもの)に分類されます。 症状 主に学童期の背の高い男子に頻度が高…

睡眠障害

睡眠障害とは 睡眠障害は、原因として精神障害、身体疾患、薬物などがない一次性睡眠障害と、原因がある二次性睡眠障害に分けられます。 さらに、睡眠の量、質、睡眠から覚醒の時間に問題がある「睡眠異常(ディスソムニア)」と、睡眠・睡眠段階・睡眠覚醒の…

小児難聴 ~まさか我が子が難聴とは~

我が家には3人の娘がいます。 先日11歳の長女が学校から1枚の紙を持って帰ってきました。 「鼻炎、難聴の疑い」・・・??? 鼻炎は前々から気づいて通院・治療していましたが、11歳にしてまさかの「難聴」!? かなり驚きました。 日常生活を何不自由なく送…

副鼻腔炎

副鼻腔炎とは 鼻の穴と喉はつながっています。その途中には副鼻腔という洞窟があります。副鼻腔炎は、この副鼻腔の粘膜が炎症を起こしている病気です。子どもの咳嗽、鼻汁が1週間以上も長引く場合は、考慮する必要があります。 原因 ウイルスや細菌感染やア…

虫刺され

虫刺されとは 「虫刺され」は小児科や皮膚科を受診する疾患の中で、頻度が高い疾患です。カやノミによる口器や刺針によるものだけでなく、芋虫の毒棘や昆虫の毒液など様々な種類があります。 虫刺されの種類 ①カ 刺された直後よりかゆみと共に小さい浮腫状の…

夜驚症と夜泣き

夜驚症と夜泣きとは 夜驚症は寝ている最中に、突然叫び声や悲鳴、泣き声をあげ、場合によっては起き上がったり、パニックをおこしてしまう。主には2歳~6歳で起こる一時的な疾患です。 一方で乳児期に起こる場合は「夜泣き」になります。 夜驚症は幼児期での…

ニキビ(尋常性ざ瘡)

ニキビ(尋常性ざ瘡)とは 思春期になると男女とも男性ホルモンの分泌が活発化し、その影響をうけて皮脂の分泌が増加します。さらに、毛包の出口が狭くなるため、毛包内に皮脂がたまってしまいます。これがニキビの原因です。 ニキビの経過 ①白ニキビ・黒ニ…

周期性嘔吐症(自家中毒)

周期性嘔吐症とは 周期性嘔吐症は、数日間嘔吐発作を周期的に繰り返す病気です。従来、自家中毒と呼ばれていました。発症の平均年齢は5歳程度で、数年をかけて自然によくなることが多い病気です。やや女の子の患者が多いことが知られています。 症状・原因・…

ものもらい(眼瞼炎)

ものもらいとは 「ものもらい」は、まぶた(眼瞼)における炎症疾患の俗称です。一般には、眼瞼炎と呼び、麦粒腫や霰粒腫のことをいいます。子どもの眼瞼炎は感染症に伴う一時的な炎症が多いことが特徴です。 原因 麦粒腫:まぶたの縁にある脂腺や睫毛の毛根…