小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

子どもの一般的病気

子どもの包茎

包茎とは 陰茎の周りに包皮が被っている状態を包茎といいます。男の子のちんちんの包茎に関しては、お母さんもどうすればよいか頭を悩ませる問題の一つだと思います。 年齢による変化 新生児期では陰茎包皮と亀頭の上皮がくっついているため(癒着)、亀頭の…

尿路感染症

尿路感染症とは 私たちは、腎臓で尿を作り、その尿は尿管を通り膀胱へ流れます。そして膀胱から尿道を通り、おしっこが出ます。この通路に細菌が入り込み、炎症を起こすことを尿路感染症といいます。 尿路感染症の病気 ・亀頭包皮炎 男児では亀頭と皮の間に…

赤ちゃんの頭のゆがみ

赤ちゃんの頭のゆがみ 赤ちゃんの頭のゆがみは、乳児健診で受ける質問として多いもののひとつです。将来、坊主やポニーテールにした際に気になってしまうのではないかと不安になる方が多いようです。頭のゆがみの原因として頭蓋骨縫合早期癒合症がありますが…

斜視、弱視、屈折異常

斜視、弱視、屈折異常とは 弱視は視覚の発達期において、視性刺激遮断によっておこる視力不良で、眼科的検査で器質的疾患を認めないものです。屈折異常は遠方をみた状態で、網膜と焦点を結ばない以上で、遠視と近視があります。斜視は両眼の視線が正しく目標…

円形脱毛症

円形脱毛症 円形脱毛症は小児から高齢者まで全年代に発症し、円形~楕円形の脱毛斑が生じる皮膚疾患です。 原因 円形脱毛症の原因は毛包に対する自己免疫性の全身性皮膚疾患と考えられていますが、詳細は不明な点も多いです。アトピー素因を持つ方は円形脱毛…

アデノイド増殖症

アデノイド増殖症とは 鼻の穴から喉につながる「つきあたり」に咽頭扁桃(アデノイド)があります。これが増殖肥大したものをアデノイド増殖症と呼びます。口の奥に見える扁桃腺は、口蓋扁桃であり、この増殖は口蓋扁桃肥大と呼びます。通常成長と共に大きく…

生まれつきのアザ(血管腫と母斑)

生まれつきのアザ うまれつきのアザは、血管腫と母斑に分けられます。血管腫は血管系に由来する組織で構成されたもので、母斑はメラニン色素系と上皮細胞系に由来します。 血管腫 ①苺状血管腫 未熟な毛細血管内皮細胞の良性増殖で起こり、乳児の約1%にみられ…

ミルクの種類(アレルギーミルクなど)

ミルクの種類について いざ赤ちゃんに育児用ミルクを購入するとき、薬局へ行くとたくさんの種類のミルクがあり、混乱すると思います。今回は販売されているミルクについて解説します。 ①乳児用調整乳 ・乳児用調整粉乳 新生児から1歳までの乳児を対象にした…

鼻涙管狭窄

鼻涙管狭窄とは 私たちの目と鼻は鼻涙管という細い管でつながっています。涙をこらえていると鼻に涙がまわってくるのはこれが原因です。先天性鼻涙管狭窄はこの鼻涙管が生まれつきつまっている病気です。また、大人になってから鼻炎や蓄膿症などで鼻涙管がつ…

異物誤飲・誤嚥

異物誤飲・誤嚥とは 本来食べ物でないものを誤って飲み込んでしまうことです。異物誤飲は食べ物の道(食道や胃腸)に入ること、異物誤嚥は空気の道(気管や肺)に入ることをいいます。 症状 異物誤飲では、胃腸で消化されない消化管異物としての症状と、化学…

腸重積

腸重積とは 腸重積は、口側の腸管が肛門側の腸管に入り込み腸閉塞になる病気です。生後4か月から2歳程度までの子どもがかかることが多いです。1000人に2-4人程度の頻度といわれ、比較的頻度の高い病気です。一度腸重積を起こした子どもの10%は再発します。…

発達障害

発達障害とは 発達障害は、生まれつき脳の発達に障害があることの総称です。幼児期に症状が現れることがほとんどで、人によって対人関係やコミュニケーションが問題であったり、落ち着きがなかったり症状は様々です。なかには、複数のタイプの発達障害を同時…

てんかん

てんかんとは てんかんは、脳の突然で過剰な興奮が原因でおこるけいれんです。200人に1人の頻度でみられ、そのうちの7,8割は小児期に発症します。精神発達遅滞が合併するのは15~30%と報告されています。 てんかんの分類 ・原因分類 症候性てんかん 脳や中…

臍ヘルニア(でべそ)

臍ヘルニアとは 生後間もなくへその緒が取れた後に、おへそがとびだしてくる状態を臍(さい)ヘルニアと呼びます。 へそは、赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいるときに、栄養や老廃物をやり取りする管が通っていた穴です。 通常では生後、左右の腹筋の隙間…

頭を強くぶつけた時の注意

子どもが頭を強くぶつけた時(頭部外傷)の注意 子どもが転んだり、高いところから落ちて、頭をぶつけた場合は、まず子どもの様子を観察することが大切です。 ・意識がない、あってもボーっとしている ・泣かずに顔色が悪い ・吐き気や嘔吐をしている ・けい…

虫垂炎(盲腸)

虫垂炎とは 虫垂炎は、「盲腸」の名前で知られる急性腹症のひとつです。大腸の一番口側の盲腸についている虫垂突起に炎症が起こる病気です。成人でも発症することがありますが、小児では、幼稚園から中学生まで幅広い年齢層で発症します。 症状 虫垂炎では、…

中耳炎

中耳炎とは 耳は、外耳、中耳、内耳の3つの部位に分けることができます。中耳炎は、咽頭などにいる細菌が、耳管(耳と咽頭を繋ぐ管)を通って中耳に入り込むことで炎症を起こすことをいいます。子どもは大人よりも耳管が短いため、中耳炎になりやすい特徴が…

チック障害

チックとは チックは「突発的で急速であり、かつリズムなく繰り返されるパターン化した運動」のことを指します。この運動が発声に関わる筋肉に起これば、同様の特徴をもつ発声になります。 子どもの10~20%は経験するといわれ、男児に多い傾向があります。チ…

浣腸の使い方

浣腸の使い方 子どもの便秘は、腹痛の原因として頻度の高い疾患です。 詳しくは下記参照 www.kodomococoro.com 急激に痛みが強い場合には浣腸は有効的な治療法になります。 今回は、この浣腸の使用方法に関して記載します。 浣腸の準備 ①湯せんで浣腸を温め…

座薬の使い方

座薬の使い方 鎮痛解熱剤や吐き気止めによくある剤形です。肛門に挿入したあと成分が直腸から吸収されるため、効きめが早いのが特徴です。それだけに使い方には注意が必要です。医師や薬剤師からよく説明を聞きましょう。 挿入方法 ①挿入の刺激でうんちが出…

熱中症

大分気温が上がってきました。あまり知られていませんが、梅雨の間や梅雨直後は気温よりも湿度が高いことにより、熱中症が例年増えます。 今回は、これから患者が増加する熱中症に関して記載します。 熱中症とは 熱中症は、気温・湿度が高い環境や激しい運動…

子どもの頭痛

子どもの頭痛 頭痛は小児・思春期において非常に高い頻度の症状です。繰り返す頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛などのいわゆる「1次性頭痛」がほとんどですが、生命に危険を起こす器質的な疾患に伴う頭痛「2次性頭痛」を除外することが重要です。 頭痛を繰り返す…

起立性調節障害

6月からいよいよコロナ休校から明けて、新学期が始まります。 通年4月に増えてしまうこの病気ですが、今年はこれから増えることが予想されます。 朝起きれない、学校へ行けない、など症状が出現した際は、お子さんを責めることをせず、まず小児科にご相談く…

亀頭包皮炎、膣前庭炎

亀頭包皮炎とは ちんちんの出口の亀頭と包皮の間に細菌が貯まってしまう病気です。おしっこをする時に痛みが出現する場合があります。 症状 症状は亀頭先端が発赤、腫脹します。炎症が強い場合は先端だけでなく、ちんちんの皮膚全体が赤くなることもあります…

クループ症候群

クループ症候群とは クループ症候群は喉や声帯周辺に炎症が起こり、気道が狭まり、まるでオットセイのような咳症状がでる病気の総称です。パラインフルエンザウイルスやRSウイルスなど様々なウイルスがクループ症候群を引き起こします。 症状 特徴的な咳(犬…

川崎病

川崎病とは 1967年に川崎富作先生が発見した症候群で、特に日本人や韓国人などアジア系の人々に多くみられます。(日本での患者は年間15000人前後)原因は未だに分かっていませんが、ウイルス感染などを契機に全身の血管に炎症が生じる疾患なのではないかと…

おむつかぶれ

おむつかぶれとは おむつかぶれは、小児科でよく相談をうける病気のひとつです。 おしりや会陰部が長時間にわたり、尿や便と接触することにより皮膚炎が発生します。症状を放置していくと、皮膚の発赤が強くなり、時に表皮剥離を起こしてしまいます。ひどい…

あせも(汗疹)

あせも(汗疹)とは あせもは、汗が出る穴が詰まるために生じる発疹です。 気温が高くなってきたので、要注意です。 我が家の汗疹の一例 一昨日、7か月の娘をお風呂に入れた後、ミルクを飲ませて、ひとしきり泣いた後に寝かせました。いつもより長めに泣いた…

薬を飲ませる方法

薬を飲ませる方法 今日は子どもへの薬の飲ませ方について、記載しようと思います。 まず、小児科で処方される薬は主に3種類になります。 ・シロップ剤 ・ドライシロップ ・粉薬、細粒薬、顆粒薬 それぞれに関して説明します。 シロップ剤 私は、主に赤ちゃん…

夜尿症の治療

夜尿症の治療 前回は夜尿症の診断、治療開始の目安、夜尿症のタイプ、夜尿症の治療の流れに関して記載しました。 www.kodomococoro.com 今回は、より具体的な夜尿症の治療法に関して説明していきます。 まずは、生活改善および日誌を2週間から1か月記録し改…