小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

子どもの一般的病気

外性器の異常

外性器の異常 小児における外性器の異常は、男性では小陰茎、尿道下裂、埋没陰茎、包茎、前置陰嚢、二分陰嚢、陰嚢低形成などがあります。女性では陰茎肥大、陰唇癒合、陰唇低形成などがあります。保護者の方も小児の陰部を見慣れているわけではないので、異…

精巣捻転

精巣捻転とは 精巣捻転は制作の軸捻転により、精巣、精巣上体が急激な血流低下となり、放置すれば梗塞、壊死となる病気です。典型的には10歳台に起こることが多く、まれではありますが、新生児期に起こることもあります。新生児期発症の捻転では、出生前に捻…

予防接種のおすすめスケジュール

予防接種のおすすめスケジュール 近年、予防接種の種類はたくさんあり、いつ何をうければいいか迷いますよね。 実は受ける時期にもとても意味があり、その疾患にかかりやすい年齢や月齢の前に予防接種が受けられるようにスケジュールされています。 今回は混…

薬剤アレルギー

薬剤アレルギーとは 薬が正しい目的と方法で使用されたにも関わらず、目的としない有害な症状が誘起されることを異常薬物反応といいます。このなかで、免疫反応から発生するものが薬剤アレルギーです。 症状 症状は局所的な反応から全身に及ぶ反応まで様々で…

ケトン性低血糖

ケトン性低血糖とは 糖分は体にとって必須なエネルギー源です。人間は食べ物が食べれない際にも、解糖や糖新生というメカニズムを用いて、一定以上の血糖値を保とうとします。 子どもは大人以上に血糖を一定に維持するシステムが脆弱です。感染症や疲労など…

食中毒

食中毒とは 食中毒とは有害物に汚染された飲食物を摂取することで急激な中毒症状や急性感染症状が起こる総称です。有害物はウイルス、細菌、細菌産生毒素、自然毒、化学物質など様々です。 種類 ①細菌性食中毒 ・感染型 サルモネラ、ビブリオ、病原性大腸菌…

脱水症

脱水症とは 脱水症というとどんなイメージがあるでしょうか?熱中症や胃腸炎の時の症状でしょうか。実は一言に脱水症といっても、その原因と病態は様々です。 病態、種類 脱水は水分だけでなく体のNa(ナトリウム)も失っています。脱水の時に塩(NaCl)を取れ…

クラミジア感染症

クラミジア感染症とは クラミジアというと大人の性感染症をイメージされることが多いかもしれません。クラミジア感染症の原因は大きく分けて3つあり、子どもにおいての感染症としても重要です。 種類 ・C.trachomatis(クラミジア.トラコマティス) 大人にお…

顔面神経麻痺

顔面神経麻痺とは 顔面神経麻痺は、顔の筋肉の一部が動かなくなる症状です。麻痺を起こす原因は様々な原因があります。小児においては大人よりも生まれつきの先天性まひが占める割合が多いです。また、中耳炎や腫瘍や白血病などの原因によって引き起こされる…

乗り物酔い(動揺病)

動揺病とは 動揺病はいわゆる乗り物酔いのことです。乗り物酔いは目から入る情報と耳で感じている情報が異なっていることで起こるといわれています。こと異なる情報を不快だと認識すると、嘔気・嘔吐といった症状につながります。 原因 乗り物の揺れが内耳に…

膀胱尿管逆流

膀胱尿管逆流とは 尿は腎臓で作られて尿管を通り膀胱に貯留し、尿道を通り排出されます。尿は正常では逆流することがありませんが、膀胱尿管逆流は膀胱から尿管に尿が逆流してしまう状態です。逆流することによりより上部尿路感染症を繰り返す原因となります…

学校検尿の血尿/蛋白尿

学校検尿の血尿と蛋白尿 学校検尿では、血尿や蛋白尿を指摘される場合があります。このような血尿や蛋白尿はチャンス血尿/蛋白尿などと呼ばれます。チャンス血尿/蛋白尿は原則として無症状ですが、必要に応じて適切な検査を行う必要があります。 血尿単独の…

乳房の異常

乳房の異常 小児科では、乳房の異常の相談を受ける頻度は多いです。通常、思春期になると女児では乳房発育がみられ、乳房の腫大を認めます。日本においては健康な女児の乳房発育開始時期は平均10歳であり、7歳6か月未満で乳房発育が認められた場合は乳房早発…

思春期早発症

思春期早発症 思春期早発症とは、何等かの原因で二次性徴が早期に出現し、その結果身体的、精神的発達に問題が起こる疾患です。 症状 ・早期に体が完成するために、一時的に身長が伸びた後、小柄のままで止まる。 ・幼い年齢で乳房・陰毛・月経が出現するた…

子どもの貧血

子どもの貧血 貧血は赤血球数、ヘモグロビン値、ヘマトクリットの減少を意味しますが、一般的にヘモグロビン値が 11g/dl以下を指すことが多いです。脱水、年齢、性別により変化することが多いので注意が必要です。 原因 ①赤血球の産生障害 再生不良性貧血、…

リンパ節腫大

リンパ節腫大 頭の後ろや首の後ろにコロコロがあるというのは、小児科の受診理由でも珍しくありません。その大半は後頚部リンパ節腫大です。小児期は主に1㎝以内のリンパ節は正常であることが多いです。一般的には、有痛性の場合は感染症に伴う炎症性疾患が…

摂食障害の治療

摂食障害の治療 前回は摂食障害の概論に関して、記載しました。 www.kodomococoro.com 摂食障害は奥が深い概念ですので、簡単には説明できないところはありますが、今回は接触障害の合併症、外来における治療法に関して記載しました。 摂食障害の合併症 ・記…

摂食障害

摂食障害 摂食障害は神経性やせ症(anorezia nervosa)と神経性過食症(bulimia nervosa)を代表とした食行動異常を中心に、多彩な心身症状や行動異常を呈する疾患です。前者は食べたい気持ちを肥満への恐怖心でかろうじて抑えている状態であり、後者は衝動…

鼻腔異物

鼻腔異物とは 6歳以下の子どもでは、「何かを鼻の中にいれてしまうこと」は決して珍しいことではありません。実は私も小さい時にパチンコ玉を鼻の中に詰めてしまったことがあったそうです。耳鼻科で摘出をして事なきを得たそうです。。 そして、先日私の3歳…

赤ちゃんのおへそのトラブル

臍肉芽腫 臍肉芽腫は、おへそが脱落した後に臍に残る腫瘤です。原因は三つ考えられます。一つ目は、臍帯(へその緒)が完全に脱落せずに残った臍帯由来の一部です。二つ目は、腸管の組織由来の臍ポリープ(卵黄腸管遺残)です。三つ目は、尿膜管遺残です。じ…

特発性血小板減少性紫斑病

特発性血小板減少性紫斑病 血小板に対する自己抗体あるいは免疫複合体によって、自分の血小板が壊されてしまう難病のひとつです。血小板が減ってしまうので、出血しやすくなります。日本では年間3000人前後の小児患者さんがいると言われています。このうち、…

言葉の遅れ

言葉の遅れ 子どもの言語発達は個人差が大きいため、言葉の遅れを診断するのは判断に迷う場合が多いです。日本版デンバー式発達スクリーニング検査では、2歳3か月では90%の子どもで「2語文」を話すようになり、3歳4か月で「姓名を言う」コtができるようになり…

子どもの熱傷

子どもの熱傷 子どもの熱傷の好発年齢は1歳以下の乳児です。ほとんどが1歳以下の軽傷で外来で経過を診れるものが多いです。しかし、時には皮膚の深いレベルまでの熱傷がおきてしまうことがあり、早期に診断治療することが大切です。表皮レベルをⅠ度熱傷、真…

犬や猫に噛まれたら

犬や猫に噛まれたら 日常診療で最も多い動物咬傷は犬咬傷です。全体の7~8割を占めているといわれています。小児外傷の中では比較的稀ではありますが、今回は犬や猫に噛まれた時の症状や対応方法に関して記載します。 動物咬傷 ・犬 咬力が強く10~30kgの圧力…

発育性股関節形成不全

発育性股関節形成不全とは 発育性股関節形成不全は従来先天性股関節脱臼と言われた足の付け根の関節がはずれる病気です。発生頻度は1000人に1~3人と言われ、抱き方やおむつの当て方などを注意することでさらに頻度を減少させることができると言われています…

子どもの水難事故

子どもの水難事故 子どもの「不慮の事故死」は死因の中で頻度が高いことが知られています。特に子どもの溺水は、1~4歳では交通事故、窒息についで第三位であり、5~14歳では自動車事故に次いで第二位であることが知られています。最近ではプールやレジャー…

子どもの高脂血症

高脂血症とは 高脂血症は血中の脂質が高値となる疾患です。特別な疾患がなく、原因が不明なものや遺伝性のものを原発性高脂血症といいます。また、腎臓、肝臓、内分泌疾患が原因で高脂血症となる場合を2次性高脂血症といいます。 子どもでは成人に比較し家族…

小児科の迅速検査

迅速検査とは クリニックに受診した際に迅速検査を行うことがあります。この検査は、血液抗体検査などよりも迅速に結果が得られるメリットがあります。 検査内容 主に抗原(そこにウイルスや細菌の断片)があるかどうか調べます。咽頭・鼻腔・便・眼瞼などに…

IgA血管炎

IgA血管炎 IgA1免疫複合体が原因となり全身性に血管炎症状が出現します。アレルギー性紫斑病、血管性紫斑病、アナフィラクトイド紫斑病、ヘノホシェーライン病などと呼ばれることもあります。 原因 詳細な原因は不明ですが、溶連菌など各種感染症や薬剤やア…

過換気症候群

過換気症候群とは 過換気症候群は心身症の一つです。心身症は「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が身体に認められる病態です。ただし、神経症やうつ病など、ほかの精神障害に伴う身体症状は除外されま…