小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

開業に向けてYoutubeチャンネル開始

開業に向けてYoutubeチャンネル開始 今年の秋から冬を目標にクリニックの開業を考えています。 その名も「コアラ小児科(仮)」です。 キャラクターをウサギにしていたのですが、2転3転してコアラになりました。 柔らかいイメージで地域に根付いた小児科を目…

先天性皮膚洞

先天性皮膚洞 おしりのエクボ(ディンプル)が深い場合、先天性皮膚洞の可能性があります。頻度は2500人に1人で深さがくも膜下空まで進展していると髄膜炎の原因となることもあります。深さだけでなく、潜在性二分脊椎症の合併がないかが重要となります。潜在…

予防接種のQ&A③

病気で長期療養していた場合の予防接種 2013年から長期療養など特別な事情で予防接種を受けられなかった場合、その特別な事情がなくなった日から起算して2年を経過するまでの間は定期接種の対象者となります。特別な事情としては ①下記の疾患 (ア) 重症複合…

気管支喘息の呼気中NO濃度

気管支喘息の呼気中NO濃度 2013年より呼気中NO(一酸化窒素)濃度が測定が保険診療として可能となりました。測定方法は簡単で機械に向かって一定時間息を吹き込むだけで測定が可能です。呼気に含まれるNOの濃度を測定することで気道の炎症を評価できます。 呼…

気管支喘息の吸入方法

気管支喘息の吸入方法 ①ドライパウダー定量吸入器の吸入方法 まず準備ですが、ディスカスは水平にしてレバーを押します。タービュヘイラーは垂直にして回転グリップを回します。スイングヘラーは垂直にしてレバーを押します。次に、器具に呼気をふきかけない…

気管支喘息の危険因子

気管支喘息の危険因子 今回は気管支喘息の発症・増悪の危険因子を個人因子と環境因子で分けて記載します。 気管支喘息の概論に関しては下記参照ください↓ www.kodomococoro.com 気管支喘息に関わる個人の因子 家族歴 両親が喘息の場合、その子供が喘息を発症…

気管支喘息の吸入療法

気管支喘息の吸入療法 吸入療法では、気道の炎症や狭窄部位に効率よく薬剤を到達されることで良好な治療効果が得られます。ただし、正しい種類の吸入器を購入し、正しい吸入方法を習得する必要があります。 吸入機器の種類と特徴 1.ネブライザー ①ジェット…

先天性風疹症候群

先天性風疹症候群 風疹の総論に関しての記載は下記をご参照ください↓ www.kodomococoro.com 妊婦が妊娠16週頃までに風疹にかかると、母体のウイルス血症により運ばれた風疹ウイルスが胎盤に感染します。胎盤で増殖した風疹ウイルスは血行性に胎児に感染し、…

HPVワクチン(ヒトパピローマウイルス)②

HPVワクチン ヒトパピローマウイルスは子宮頸がんの原因ウイルスであり、毎年3000人もの命を奪っているウイルスです。 事実① HPVはありふれたウイルスで8割の男女が一生に一度は感染します。 事実② 子宮頸がんのうち95%以上はHPVの感染が原因です。 事実③ 中…

大人でかかると怖い予防接種の感染症

大人でかかると怖い予防接種の感染症 ・麻疹 子どもでは、1歳と小学校入学前に受けるMRワクチンで予防します。空気感染することでも知られ、現在でも数年に1回流行することも知られている感染症です。 ワクチン未接種の場合がウイルスに感染すると高い確率で…

予防接種のQ&A その②

予防接種のQ&A その② 予防接種後の注意事項はありますか? 予防接種後のアナフィラキシーや血管迷走神経反射は接種後の30分以内に起こることがほとんどです。通常接種後30分は経過観察が必要となります。生ワクチンは特に4週間、不活化ワクチンでは1週間、…

予防接種のおすすめスケジュール

予防接種のおすすめスケジュール 近年、予防接種の種類はたくさんあり、いつ何をうければいいか迷いますよね。 実は受ける時期にもとても意味があり、その疾患にかかりやすい年齢や月齢の前に予防接種が受けられるようにスケジュールされています。 今回は混…

予防接種の種類

まず最初に大事なことなのでお伝えします。 予防接種のための受診は、不要不急の外出ではありません。コロナウイルス感染症以外の感染症も流行がみられますので、適切な時期に予防接種を受けましょう。小児科では感染対策をとっている病院・クリニックがほと…

予防接種について

予防接種とは 赤ちゃんや子どもは病気に対する抵抗力が未熟です。生まれる前にお母さんからもらった免疫抗体も、生後半年程度で弱くなってしまいます。その後に特殊な病気にかかってしまうと、重い後遺症や、命がおびやかされたりすることがまれにあります。…

予防接種のQ&A その①

予防接種のQ&A 予防接種を行う際に疑問に思う点を記載していこうと思います。 予防接種をすればその病気にならないか? 予防接種をすると、摂取した方の多くは免疫を獲得しますが、その免疫効果は100%ではありません。ワクチンによって得られる免疫の獲得率…

反復性耳下腺炎

反復性耳下腺炎とは おたふく風邪の症状を何度も繰り返す子どもがいます。 おたふく風邪に関しては下記参照ください↓ www.kodomococoro.com これは反復性耳下腺炎と呼ばれます。両側性に腫れることもありますし、片側性に腫れることもあります。耳下腺腫脹と…

薬剤アレルギー

薬剤アレルギーとは 胃薬物が適切な方法で体に投与されたにも関わらず、目的としない有害反応が起きた場合を異常薬物反応と呼びます。このうち、発生器所に免疫反応が関与するものをアレルギー性薬物反応(一般的には薬剤アレルギー)と呼びます。具体的には…

胃食道逆流症

胃食道逆流症とは 「胃食道逆流症」と聞くと、どういった症状を思い浮かべますでしょうか?大人が朝起きた時に口の中が酸っぱい臭いになって胸やけがするというイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。実は、小児でも胃食道逆流症は比較的みられる…

口腔咽頭外傷

口腔咽頭外傷とは 口腔咽頭外傷は意外にも小児科受診の原因としてみられる疾患です。受診される年齢は3歳以下が多く、机の店頭や階段や椅子からの転落で受傷するなどが原因です。てんかんや失神性の疾患が契機となることもあり、注意が必要です。 診察・検査…

子どものけいれん

痙攣とは 痙攣とは全身または体の一部の筋肉が不随意かつ発作性に収縮する運動のことで、大脳や脊髄、末梢神経が原因でおこります。ほとんどは大脳由来の痙攣ですが、脊髄性由来ではこむら返り、末梢神経由来では顔面けいれんなどがあります。 原因 様々な原…

転職難航、、そうだ開業しよう!

転職難航、、そうだ開業しよう! こんな題名だと思い付きで開業するように思われてしまうかもしれませんが、実は以前より開業をしたいと思っていたのです。今回は開業に至った経緯を少し書きます。 コロナ禍で昨年から転職を検討し始めたことに関しては下記…

乳児の体重増加不良

乳児の体重増加不良 体重増加は乳児検診で一番注目して診られるポイントのひとつです。ミルクや母乳を飲んで体重を増やし、よく泣いて、よく寝るのが乳児の仕事です。だから、体重増加不良がある場合は、この仕事が上手くできていないことが多く、何が問題か…

感染性心内膜炎の予防

感染性心内膜炎の予防 感染性心内膜炎は心臓の中の弁膜や心内膜や大血管内膜に細菌を含む疣腫(vegetation)を形成する病気です。全身に細菌が流れる菌血症や血管塞栓、心障害など多彩な症状を起こします。時に死亡や大きな合併症となる怖い疾患です。 小児…

外性器の異常

外性器の異常 小児における外性器の異常は、男性では小陰茎、尿道下裂、埋没陰茎、包茎、前置陰嚢、二分陰嚢、陰嚢低形成などがあります。女性では陰茎肥大、陰唇癒合、陰唇低形成などがあります。保護者の方も小児の陰部を見慣れているわけではないので、異…

精巣捻転

精巣捻転とは 精巣捻転は制作の軸捻転により、精巣、精巣上体が急激な血流低下となり、放置すれば梗塞、壊死となる病気です。典型的には10歳台に起こることが多く、まれではありますが、新生児期に起こることもあります。新生児期発症の捻転では、出生前に捻…

薬剤アレルギー

薬剤アレルギーとは 薬が正しい目的と方法で使用されたにも関わらず、目的としない有害な症状が誘起されることを異常薬物反応といいます。このなかで、免疫反応から発生するものが薬剤アレルギーです。 症状 症状は局所的な反応から全身に及ぶ反応まで様々で…

被虐待児症候群

被虐待児症候群とは 被虐待児症候群は、子どもに対しての虐待によって生じる広い意味での臨床的な症候群の総称です。 虐待の種類 ①身体的虐待 殴る、蹴る、タバコを押し付ける、熱湯をかけるなどの身体的暴行です。 ②ネグレクト 子どもに必要な養育を行わな…

神経発達症(発達障害について②)

神経発達症(発達障害について②) 神経発達症はDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)に記載されている大きなカテゴリーです。いわゆる発達障害と同意味と考えて構いません。この中に様々な種類の疾患を含んでいます。 以前、発達障害の概論についても記…

ケトン性低血糖

ケトン性低血糖とは 糖分は体にとって必須なエネルギー源です。人間は食べ物が食べれない際にも、解糖や糖新生というメカニズムを用いて、一定以上の血糖値を保とうとします。 子どもは大人以上に血糖を一定に維持するシステムが脆弱です。感染症や疲労など…

ブログ開設から9か月

ブログ開設から9か月 思い立ってブログを開設してから9か月が経過しました。 最近では文献的な考察を行う医師のブログが増えたなか、私のブログは引用文献などをつけていませんが、その代わりできるだけ簡潔的な内容でそれぞれの疾患や症状についてまとめて…