小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

21トリソミー

21トリソミー 21トリソミーは、染色体異常症の一つです。ダウン症候群とも呼ばれることがあります。その9割が21番染色体が1本過剰となります。親のどちらかの配偶子形成過程での不分離が原因で、科常染色体の85%は母親由来とされます。約2%のモザイク型では…

コロナ禍での転職!?

コロナ禍での転職 ブログを開設して、はや半年が経過しました。小人数ではありますが、疾患に関してお問い合わせをいただき、情報を提供したりもしました。 少しでも病気で困っている子どもや、パパママのためになっていれば幸いです。 さて、今回は病気の話…

子どもの貧血

子どもの貧血 貧血は赤血球数、ヘモグロビン値、ヘマトクリットの減少を意味しますが、一般的にヘモグロビン値が 11g/dl以下を指すことが多いです。脱水、年齢、性別により変化することが多いので注意が必要です。 原因 ①赤血球の産生障害 再生不良性貧血、…

リンパ節腫大

リンパ節腫大 頭の後ろや首の後ろにコロコロがあるというのは、小児科の受診理由でも珍しくありません。その大半は後頚部リンパ節腫大です。小児期は主に1㎝以内のリンパ節は正常であることが多いです。一般的には、有痛性の場合は感染症に伴う炎症性疾患が…

摂食障害の治療

摂食障害の治療 前回は摂食障害の概論に関して、記載しました。 www.kodomococoro.com 摂食障害は奥が深い概念ですので、簡単には説明できないところはありますが、今回は接触障害の合併症、外来における治療法に関して記載しました。 摂食障害の合併症 ・記…

摂食障害

摂食障害 摂食障害は神経性やせ症(anorezia nervosa)と神経性過食症(bulimia nervosa)を代表とした食行動異常を中心に、多彩な心身症状や行動異常を呈する疾患です。前者は食べたい気持ちを肥満への恐怖心でかろうじて抑えている状態であり、後者は衝動…

予防接種の種類とスケジュール

まず最初に大事なことなのでお伝えします。 予防接種のための受診は、不要不急の外出ではありません。コロナウイルス感染症以外の感染症も流行がみられますので、適切な時期に予防接種を受けましょう。小児科では感染対策をとっている病院・クリニックがほと…

予防接種について

予防接種とは 赤ちゃんや子どもは病気に対する抵抗力が未熟です。生まれる前にお母さんからもらった免疫抗体も、生後半年程度で弱くなってしまいます。その後に特殊な病気にかかってしまうと、重い後遺症や、命がおびやかされたりすることがまれにあります。…

鼻腔異物

鼻腔異物とは 6歳以下の子どもでは、「何かを鼻の中にいれてしまうこと」は決して珍しいことではありません。実は私も小さい時にパチンコ玉を鼻の中に詰めてしまったことがあったそうです。耳鼻科で摘出をして事なきを得たそうです。。 そして、先日私の3歳…

赤ちゃんのおへそのトラブル

臍肉芽腫 臍肉芽腫は、おへそが脱落した後に臍に残る腫瘤です。原因は三つ考えられます。一つ目は、臍帯(へその緒)が完全に脱落せずに残った臍帯由来の一部です。二つ目は、腸管の組織由来の臍ポリープ(卵黄腸管遺残)です。三つ目は、尿膜管遺残です。じ…

特発性血小板減少性紫斑病

特発性血小板減少性紫斑病 血小板に対する自己抗体あるいは免疫複合体によって、自分の血小板が壊されてしまう難病のひとつです。血小板が減ってしまうので、出血しやすくなります。日本では年間3000人前後の小児患者さんがいると言われています。このうち、…

言葉の遅れ

言葉の遅れ 子どもの言語発達は個人差が大きいため、言葉の遅れを診断するのは判断に迷う場合が多いです。日本版デンバー式発達スクリーニング検査では、2歳3か月では90%の子どもで「2語文」を話すようになり、3歳4か月で「姓名を言う」コtができるようになり…

子どもの熱傷

子どもの熱傷 子どもの熱傷の好発年齢は1歳以下の乳児です。ほとんどが1歳以下の軽傷で外来で経過を診れるものが多いです。しかし、時には皮膚の深いレベルまでの熱傷がおきてしまうことがあり、早期に診断治療することが大切です。表皮レベルをⅠ度熱傷、真…

犬や猫に噛まれたら

犬や猫に噛まれたら 日常診療で最も多い動物咬傷は犬咬傷です。全体の7~8割を占めているといわれています。小児外傷の中では比較的稀ではありますが、今回は犬や猫に噛まれた時の症状や対応方法に関して記載します。 動物咬傷 ・犬 咬力が強く10~30kgの圧力…

発育性股関節形成不全

発育性股関節形成不全とは 発育性股関節形成不全は従来先天性股関節脱臼と言われた足の付け根の関節がはずれる病気です。発生頻度は1000人に1~3人と言われ、抱き方やおむつの当て方などを注意することでさらに頻度を減少させることができると言われています…

子どもの水難事故

子どもの水難事故 子どもの「不慮の事故死」は死因の中で頻度が高いことが知られています。特に子どもの溺水は、1~4歳では交通事故、窒息についで第三位であり、5~14歳では自動車事故に次いで第二位であることが知られています。最近ではプールやレジャー…

子どもの高脂血症

高脂血症とは 高脂血症は血中の脂質が高値となる疾患です。特別な疾患がなく、原因が不明なものや遺伝性のものを原発性高脂血症といいます。また、腎臓、肝臓、内分泌疾患が原因で高脂血症となる場合を2次性高脂血症といいます。 子どもでは成人に比較し家族…

小児科の迅速検査

迅速検査とは クリニックに受診した際に迅速検査を行うことがあります。この検査は、血液抗体検査などよりも迅速に結果が得られるメリットがあります。 検査内容 主に抗原(そこにウイルスや細菌の断片)があるかどうか調べます。咽頭・鼻腔・便・眼瞼などに…

IgA血管炎

IgA血管炎 IgA1免疫複合体が原因となり全身性に血管炎症状が出現します。アレルギー性紫斑病、血管性紫斑病、アナフィラクトイド紫斑病、ヘノホシェーライン病などと呼ばれることもあります。 原因 詳細な原因は不明ですが、溶連菌など各種感染症や薬剤やア…

過換気症候群

過換気症候群とは 過換気症候群は心身症の一つです。心身症は「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が身体に認められる病態です。ただし、神経症やうつ病など、ほかの精神障害に伴う身体症状は除外されま…

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは 過敏性腸症候群は、腸管に明らかな炎症や腫瘍などがないにも関わらず、腹痛や腹部不快感が2か月以上繰り返す疾患です。下痢だけでなく、便秘や排便回数なども変化します。この病気は腸管の働きに問題があり、特に心理的なストレスとの関…

停留精巣

停留精巣とは 停留精巣は、胎生期に精巣が下降経路の途中で停留してしまい、陰嚢内に固定されていない疾患です。生後直後には5%程度にみられますが、1歳ごろには1.5%程度の頻度になります。特に生後6か月までは自然下降が期待できると知られています。 原…

子どもの採尿方法

子どもの採尿方法 子どもの採尿は、年齢・性別によってその方法やコツが異なります。クリニックから採尿バックを渡されて失敗してしまった経験がある方も多いのではないでしょうか?また、毎年行われる定期的な尿検査でも尿を適切に採取することは難しいもの…

肘内障

肘内障とは 肘内障は、手を握られた状態で強く引っ張られることで発生しやすい病気の一つです。前腕には橈骨と尺骨という2本の骨がありますが、手を引っ張ることで橈骨についている輪状靭帯が橈骨からずれてはずれる疾患です。肘関節の亜脱臼です。主に2歳か…

心因性頻尿

心因性頻尿とは 頻尿は、尿路感染症、糖尿病、尿崩症などの病気が原因でおこることもあります。尿検査や血液検査などを行い異常がみられないものは、心因性頻尿(過敏性膀胱や神経性頻尿とも呼びます)が原因の一つとして考えられます。 子どもの尿回数 子ど…

レントゲンやCT検査の被ばく量

レントゲンやCT検査の被ばく量について レントゲンやCT検査は放射線を使用して行う検査です。特に子どもや妊婦さんでは被曝量が気になる方も多いのではないでしょうか。気になる被ばく量と被ばくによっておこる病気に関して記載します。 被ばく量に関して ・…

救急受診の目安・判断

救急受診の目安・判断 夜間や祝日に子どもの調子が悪くなった時、保護者であれば皆さんご心配になると思います。夜間や祝日受診時の処方は原則として1日分となりますので、緊急性がない場合には原則として翌日受診がおすすめです。 この「緊急性の有無」を判…

指しゃぶり

指しゃぶりとは 指しゃぶりは、ほとんどの赤ちゃんが行います。生後2,3か月ぐらいからはじまり、ピークは1歳半から2歳ごろです。特に甘えたい時、眠い時、お腹が空いている時にみられる自然の反応です。実際、1歳半で約30%の子どもが指しゃぶりをし、3歳で…

子どもの鼻血

子どもの鼻血 鼻の粘膜は血管が豊富にあるため、身体の中で最も出血しやすい部位のひとつです。鼻をぶつけたり、こすったりしただけで鼻血が出ること多くあります。頻回に鼻血が出る場合は、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの鼻の病気となっていることがほと…

じんましん

じんましんとは じんましんは「蕁麻疹」と漢字で書き、大小不同のかゆみのあり赤い膨疹が地図上に広がる特徴があります。数十分から数時間以内に消失するのが通常ですが、再出現することも珍しくありません。 蕁麻疹の種類 ・急性蕁麻疹 毎日のように繰り返…