小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

コロナ禍での医師の転職事情

コロナ禍での医師の転職事情 先月末に現在の職場より転職をするつもりという話を記載しました。 前回に関しましては、下記をご参照ください↓ www.kodomococoro.com その後2週間ほど、あらゆる医師転職サイトに登録を行い、転職案件をひたすら探し回っており…

膀胱尿管逆流

膀胱尿管逆流とは 尿は腎臓で作られて尿管を通り膀胱に貯留し、尿道を通り排出されます。尿は正常では逆流することがありませんが、膀胱尿管逆流は膀胱から尿管に尿が逆流してしまう状態です。逆流することによりより上部尿路感染症を繰り返す原因となります…

学校検尿の血尿/蛋白尿

学校検尿の血尿と蛋白尿 学校検尿では、血尿や蛋白尿を指摘される場合があります。このような血尿や蛋白尿はチャンス血尿/蛋白尿などと呼ばれます。チャンス血尿/蛋白尿は原則として無症状ですが、必要に応じて適切な検査を行う必要があります。 血尿単独の…

乳房の異常

乳房の異常 小児科では、乳房の異常の相談を受ける頻度は多いです。通常、思春期になると女児では乳房発育がみられ、乳房の腫大を認めます。日本においては健康な女児の乳房発育開始時期は平均10歳であり、7歳6か月未満で乳房発育が認められた場合は乳房早発…

思春期早発症

思春期早発症 思春期早発症とは、何等かの原因で二次性徴が早期に出現し、その結果身体的、精神的発達に問題が起こる疾患です。 症状 ・早期に体が完成するために、一時的に身長が伸びた後、小柄のままで止まる。 ・幼い年齢で乳房・陰毛・月経が出現するた…

マルファン症候群

マルファン症候群 マルファン症候群は細胞間の接着因子であるフィブリンや弾性線維に生まれつき異常がある症候群です。染色体異常症であり、15番染色体長腕にあるフィブリリン1(FBN1)の異常と3番染色体にある癌抑制遺伝子であるTGFβR2の異常が報告されてい…

22q11.2欠失症候群

22q11.2欠失症候群 22q11.2欠失症候群は染色体微細欠損の中で最も頻度が高い疾患です。症候群が発見された時点では、Hellerの小説からCATCH22と呼ぶことが提唱されましたが、差別的な意味合いがあることから、現在では22q11.2欠失症候群と呼ばれています。 …

21トリソミー

21トリソミー 21トリソミーは、染色体異常症の一つです。ダウン症候群とも呼ばれることがあります。その9割が21番染色体が1本過剰となります。親のどちらかの配偶子形成過程での不分離が原因で、科常染色体の85%は母親由来とされます。約2%のモザイク型では…

コロナ禍での転職!?

コロナ禍での転職 ブログを開設して、はや半年が経過しました。小人数ではありますが、疾患に関してお問い合わせをいただき、情報を提供したりもしました。 少しでも病気で困っている子どもや、パパママのためになっていれば幸いです。 さて、今回は病気の話…

子どもの貧血

子どもの貧血 貧血は赤血球数、ヘモグロビン値、ヘマトクリットの減少を意味しますが、一般的にヘモグロビン値が 11g/dl以下を指すことが多いです。脱水、年齢、性別により変化することが多いので注意が必要です。 原因 ①赤血球の産生障害 再生不良性貧血、…

リンパ節腫大

リンパ節腫大 頭の後ろや首の後ろにコロコロがあるというのは、小児科の受診理由でも珍しくありません。その大半は後頚部リンパ節腫大です。小児期は主に1㎝以内のリンパ節は正常であることが多いです。一般的には、有痛性の場合は感染症に伴う炎症性疾患が…

摂食障害の治療

摂食障害の治療 前回は摂食障害の概論に関して、記載しました。 www.kodomococoro.com 摂食障害は奥が深い概念ですので、簡単には説明できないところはありますが、今回は接触障害の合併症、外来における治療法に関して記載しました。 摂食障害の合併症 ・記…

摂食障害

摂食障害 摂食障害は神経性やせ症(anorezia nervosa)と神経性過食症(bulimia nervosa)を代表とした食行動異常を中心に、多彩な心身症状や行動異常を呈する疾患です。前者は食べたい気持ちを肥満への恐怖心でかろうじて抑えている状態であり、後者は衝動…

鼻腔異物

鼻腔異物とは 6歳以下の子どもでは、「何かを鼻の中にいれてしまうこと」は決して珍しいことではありません。実は私も小さい時にパチンコ玉を鼻の中に詰めてしまったことがあったそうです。耳鼻科で摘出をして事なきを得たそうです。。 そして、先日私の3歳…

赤ちゃんのおへそのトラブル

臍肉芽腫 臍肉芽腫は、おへそが脱落した後に臍に残る腫瘤です。原因は三つ考えられます。一つ目は、臍帯(へその緒)が完全に脱落せずに残った臍帯由来の一部です。二つ目は、腸管の組織由来の臍ポリープ(卵黄腸管遺残)です。三つ目は、尿膜管遺残です。じ…