小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

生まれつきのアザ(血管腫と母斑)

生まれつきのアザ うまれつきのアザは、血管腫と母斑に分けられます。血管腫は血管系に由来する組織で構成されたもので、母斑はメラニン色素系と上皮細胞系に由来します。 血管腫 ①苺状血管腫 未熟な毛細血管内皮細胞の良性増殖で起こり、乳児の約1%にみられ…

ミルクの種類(アレルギーミルクなど)

ミルクの種類について いざ赤ちゃんに育児用ミルクを購入するとき、薬局へ行くとたくさんの種類のミルクがあり、混乱すると思います。今回は販売されているミルクについて解説します。 ①乳児用調整乳 ・乳児用調整粉乳 新生児から1歳までの乳児を対象にした…

動脈管開存症

動脈管開存症とは 動脈管は、お母さんのお腹の中で胎児が生きていくために重要な血管です。通常、生まれてから必要がなくなるので、生後1,2日で閉じてしまいます。この血管が開いたままの状態を動脈管開存症と呼びます。 動脈管開存症は、2000人に1人、先天…

心室中隔欠損

心室中隔欠損とは 心臓の心室を隔てる壁である中隔の一部が欠損している病気です。先天性心疾患の中で一番多い頻度の疾患で、先天性心疾患の約20%といわれています。(心室中隔欠損単独でないものも含みます。)性別ではやや女性に多いです。 分類 分類法が…

鼻涙管狭窄

鼻涙管狭窄とは 私たちの目と鼻は鼻涙管という細い管でつながっています。涙をこらえていると鼻に涙がまわってくるのはこれが原因です。先天性鼻涙管狭窄はこの鼻涙管が生まれつきつまっている病気です。また、大人になってから鼻炎や蓄膿症などで鼻涙管がつ…

心房中隔欠損

心房中隔欠損とは 心臓の心房を隔てる壁である中隔の一部が欠損している病気です。先天性心疾患の中で一番多い頻度の疾患で、先天性心疾患の7~13%といわれています。性別では女性に多いです。 分類 ・中心部型(2次口欠損型) 心房中隔の中心の卵円窩を中…

伝染性単核球症

伝染性単核球症とは 伝染性単核球症はEBウイルスの初感染が原因です。EBウイルスは、バーキットリンパ腫という白血病や上咽頭癌などの稀で重症な疾患の原因となることもあります。 症状 発熱、咽頭扁桃炎、リンパ節腫脹、発疹といった症状がおきます。扁桃腺…

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎 皮膚に様々な物質(衣類、靴、腕時計、シャンプー、石鹸、洗剤など)が触れることが刺激となりアレルギー症状が起こる皮膚炎です。塗薬で非ステロイド性消炎薬なども原因になります。 接触性皮膚炎の種類 ・刺激性接触皮膚炎 皮膚はバリア機能…

異物誤飲・誤嚥

異物誤飲・誤嚥とは 本来食べ物でないものを誤って飲み込んでしまうことです。異物誤飲は食べ物の道(食道や胃腸)に入ること、異物誤嚥は空気の道(気管や肺)に入ることをいいます。 症状 異物誤飲では、胃腸で消化されない消化管異物としての症状と、化学…

腸重積

腸重積とは 腸重積は、口側の腸管が肛門側の腸管に入り込み腸閉塞になる病気です。生後4か月から2歳程度までの子どもがかかることが多いです。1000人に2-4人程度の頻度といわれ、比較的頻度の高い病気です。一度腸重積を起こした子どもの10%は再発します。…

発達障害

発達障害とは 発達障害は、生まれつき脳の発達に障害があることの総称です。幼児期に症状が現れることがほとんどで、人によって対人関係やコミュニケーションが問題であったり、落ち着きがなかったり症状は様々です。なかには、複数のタイプの発達障害を同時…

シラミ

シラミとは シラミにはヒトジラミとケジラミの2属があります。さらにヒトジラミはアタマジラミとコロモジラミの2種類に分かれます。ケジラミは主に陰毛で問題になり、性行為で感染します。コロモジラミは主に衣服について寄生します。小児で問題になるのはア…

伝染性紅斑(リンゴ病)

伝染性紅斑とは 伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19の感染による感染症で、両頬が赤くなることが特徴的であるため、別名リンゴ病と言われることがある疾患です。 症状 6歳から12歳程度の小学生で認めることが多く、1年を通して流行がみられます。まず感染後…

コロナウイルス感染症・治療薬

子どものコロナウイルス感染症 緊急事態宣言も解除され、感染者数は減少していますが、まだまだ予断を許さない状況は続いています。現在までに分かっていることを記載します。 ・COVID-19患者の中で子どもが占める割合は少なく、その感染経路は家庭内感染が…

アレルギー性結膜炎

アレルギーとは 免疫反応が過剰に起こってしまうことをアレルギーといいます。起こる部位により病名は異なります。皮膚ではアトピー性皮膚炎、消化管では食物アレルギー、鼻腔ではアレルギー性鼻炎、結膜ではアレルギー性結膜炎といいます。 アレルギー性結…