小児科医による子どもの病気解説

病気で困っている子ども、パパママへ

周期性嘔吐症(自家中毒)

周期性嘔吐症とは 周期性嘔吐症は、数日間嘔吐発作を周期的に繰り返す病気です。従来、自家中毒と呼ばれていました。発症の平均年齢は5歳程度で、数年をかけて自然によくなることが多い病気です。やや女の子の患者が多いことが知られています。 症状・原因・…

ものもらい(眼瞼炎)

ものもらいとは 「ものもらい」は、まぶた(眼瞼)における炎症疾患の俗称です。一般には、眼瞼炎と呼び、麦粒腫や霰粒腫のことをいいます。子どもの眼瞼炎は感染症に伴う一時的な炎症が多いことが特徴です。 原因 麦粒腫:まぶたの縁にある脂腺や睫毛の毛根…

低身長

低身長とは 低身長は一般的に、成長曲線(母子手帳の後ろに記載があります。)で-2.0 SD以下を基準とするため、小児の2, 3%は低身長に該当します。-1.5 SD以下は成長率の低下と呼びます。 診断 問診が大切です。出生時の身長・体重や周産期異常の有無、家族…

O脚とX脚、内股歩行と外股歩行

O脚とX脚とは O脚はつま先とかかとを揃えて立った際に、両膝の間が開く状態です。X脚は逆に両膝をつけても両足首をつけることができない状態です。X脚は特に転びやすい特徴があります。 正常の足の発達では2歳ころまではO脚傾向があり、その後X脚傾向が出現…

漏斗胸・鳩胸(胸郭変形)

漏斗胸・鳩胸とは 漏斗胸は、胸板を形成する胸骨と肋軟骨の一部が、背中側の脊柱に向かって漏斗状に陥没している状態のことです。発生頻度は1000人に1人程度で、男子に多い特徴があります。 鳩胸は胸骨が前方に突出した状態で、胸骨柄部分が突出しているタイ…

予防接種の種類とスケジュール

まず最初に大事なことなのでお伝えします。 予防接種のための受診は、不要不急の外出ではありません。コロナウイルス感染症以外の感染症も流行がみられますので、適切な時期に予防接種を受けましょう。小児科では感染対策をとっている病院・クリニックがほと…

子どもの包茎

包茎とは 陰茎の周りに包皮が被っている状態を包茎といいます。男の子のちんちんの包茎に関しては、お母さんもどうすればよいか頭を悩ませる問題の一つだと思います。 年齢による変化 新生児期では陰茎包皮と亀頭の上皮がくっついているため(癒着)、亀頭の…

尿路感染症

尿路感染症とは 私たちは、腎臓で尿を作り、その尿は尿管を通り膀胱へ流れます。そして膀胱から尿道を通り、おしっこが出ます。この通路に細菌が入り込み、炎症を起こすことを尿路感染症といいます。 尿路感染症の病気 ・亀頭包皮炎 男児では亀頭と皮の間に…

赤ちゃんの頭のゆがみ

赤ちゃんの頭のゆがみ 赤ちゃんの頭のゆがみは、乳児健診で受ける質問として多いもののひとつです。将来、坊主やポニーテールにした際に気になってしまうのではないかと不安になる方が多いようです。頭のゆがみの原因として頭蓋骨縫合早期癒合症がありますが…

斜視、弱視、屈折異常

斜視、弱視、屈折異常とは 弱視は視覚の発達期において、視性刺激遮断によっておこる視力不良で、眼科的検査で器質的疾患を認めないものです。屈折異常は遠方をみた状態で、網膜と焦点を結ばない以上で、遠視と近視があります。斜視は両眼の視線が正しく目標…

円形脱毛症

円形脱毛症 円形脱毛症は小児から高齢者まで全年代に発症し、円形~楕円形の脱毛斑が生じる皮膚疾患です。 原因 円形脱毛症の原因は毛包に対する自己免疫性の全身性皮膚疾患と考えられていますが、詳細は不明な点も多いです。アトピー素因を持つ方は円形脱毛…

アデノイド増殖症

アデノイド増殖症とは 鼻の穴から喉につながる「つきあたり」に咽頭扁桃(アデノイド)があります。これが増殖肥大したものをアデノイド増殖症と呼びます。口の奥に見える扁桃腺は、口蓋扁桃であり、この増殖は口蓋扁桃肥大と呼びます。通常成長と共に大きく…

生まれつきのアザ(血管腫と母斑)

生まれつきのアザ うまれつきのアザは、血管腫と母斑に分けられます。血管腫は血管系に由来する組織で構成されたもので、母斑はメラニン色素系と上皮細胞系に由来します。 血管腫 ①苺状血管腫 未熟な毛細血管内皮細胞の良性増殖で起こり、乳児の約1%にみられ…

ミルクの種類(アレルギーミルクなど)

ミルクの種類について いざ赤ちゃんに育児用ミルクを購入するとき、薬局へ行くとたくさんの種類のミルクがあり、混乱すると思います。今回は販売されているミルクについて解説します。 ①乳児用調整乳 ・乳児用調整粉乳 新生児から1歳までの乳児を対象にした…

動脈管開存症

動脈管開存症とは 動脈管は、お母さんのお腹の中で胎児が生きていくために重要な血管です。通常、生まれてから必要がなくなるので、生後1,2日で閉じてしまいます。この血管が開いたままの状態を動脈管開存症と呼びます。 動脈管開存症は、2000人に1人、先天…